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episode.297・Hiroomi.Tosaka ページ19
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最初は全くと言っていいほど信じてくれなかった。
っていうか、全く。
あの時の悩みの種の原因は全部零星。
秘密のモデルなんかしてるし、絶対すれ違ったことあるはずなのに記憶にないし。
と思ったら同姓同名のトレーナー。
しかも、無愛想ですげぇ冷てぇの。
誰も信じようとしねぇし、目も合わすまいとしてた感じが凄かった。
初めてあった時のあのなんとも言えないオーラも、
何か分からないけど俺を変に揺らした気持ちも、
全部忘れられねぇもの。
Believe……信じる，信じます、etc…
零星にとっての数少なかった
数少ないなんて言葉じゃ多すぎるくらいの少なさ。
俺は多分、その中に土足で上がり込んだ奴。
でも、そんな俺を信じてくれた零星。
もし、俺をきっかけに人を信じることが出来ていたのなら
俺にとってそれ以上に嬉しいものは、零星に愛され、零星と一緒にいられること以外ないかもしれない。
───────Do you believe?
そう聞かれたら迷わずこう答える。
───────I believe.
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作者名：Layla | 作成日時：2018年1月12日 11時
