Believe Ⅶ[登坂広臣] (ページ11)

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episode.289・Hiroomi.Tosaka ページ11

携帯に入れてたスケジュールを見る。

「今週の土曜なら空いてる。」

今は火曜日。ほんとは木曜も空いてたんだけど、指輪買いに行きたいから却下。

「こ、、こんしゅ？！」

「うん。そっからだったら来月までほとんど空いてねぇし。」

思ってたより出された答えが早かったからか慌てだした零星。

服どうしよう？！とか、どんな質問されるんだろう？！とか、色々言い出した。

「大丈夫だって。うるさいのっつったら姉貴ぐらい」

「お義姉さんね。うん、その話前にも聞いたことある気はしないでもないんだけどね？

うるさいってなんなの？！たくさん質問してくるの？！」

頭パンクしそう！って言ってる零星の目の前で実家に電話し始める俺。

「どこに電話してるの…？まさかじゃないけど実家とか言わないでよ？」

「まさかですよまさか。ちゃんと聞いてみねぇと。」

目の前でまさに顔面蒼白してる零星。

そんな零星の手の甲を撫でていじくり回してたら、繋がった電話。

「夜に何よ広臣。眠いの。起こさないで。只今電話に出ることできないから。」

「出来てんじゃねぇかよ。言いたいこと言ってそれはないだろうよ姉さんよぉ。」

里帰りでもしてたのか、出たのは姉貴。

零星の青白さがひどくて心配になってくる。