Believe Ⅳ [登坂広臣] (ページ10)

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episode.148・Hiroomi.Tosaka ページ10

「……まぁ、モヤモヤするのは分かるけど、

今日からいつにもましてハードスケジュールだよ登坂さん。」

分かる？言いたいこと。みたいな顔して俺を見てるこのリーダーは……小さい方のね

早く突っかかってるもん取ってこいって言いたいんだと思うけど

「今回はそうも簡単にいかなさそうなんですよね～」

「…………何臣浮気したの？こんな早くから？」

「「…え？」」

「………はい？」

んなわけあるか！ってね叫んじゃうよね

先輩だってことは分かってても

まぁ、その叫びも虚しく

俺の周りでは、次誰が零星の彼氏になるか取り合いしてるんだけど

もう突っ込む気力もないっつーかそれどころじゃないっつーか

「あー、会いてぇ」

小さく呟いた言葉は周りの叫びに紛れて飛んでって

会いてぇなんて呟いたくせに言葉にした途端積もる不安にムシャクシャする

そういや、俺が零星に隠してる秘密ってなんだ

なんて考え出しても答えは見つからず

結局思うのは、無くね？みたいな

今からまた仕事増えてさらに会えなくなるって言うのは

仕事に集中できるのと、会うたびモヤモヤしなくて済むからいい

だけど、その分ずっと頭ん中に零星がいることになるっつー事で

言えないことなのか……はたまた言いずらいのか

言うのを忘れてるのか分かんねぇけど

どれでも辛いよ？俺は