Believe Ⅳ [登坂広臣] (ページ6)

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episode.144・You ページ6

招待を明かさなかったことについてどう答えるか。

その問題については、その方が新しいから。って、答えることにした

別にわざわざ本当のことを言う必要も無い。って、HIROさんが言ってくれたから

それが辛い過去なら尚更って

今の両親だって、小さい頃から“両親”だったんだから

戸籍上の親だなんて言わなくていいって

ここまで話せたからこれでお話は終わりだと思った

これ以上話すことも話されることもないだろう。って

「あ、まった足組んでる。」

「あー、これもう癖だからですね。はい。」

早く行きたくて

仕事に。広臣に会いに。

───────……早く会いたくて

早く行かせろ。みたいな雰囲気出してﾊﾟﾊﾟｯと話せば

笑ながら、まぁまぁそんな焦んな。なんて言ってくるから

早く仕事に行かせてくださいー！って駄々こねた

───────まっさか、そんな…あんな話がHIROさんの口から出て来るなんて知らないで

「零星の本当のお母さんが、会いに来たって。」

───────人生ってほんと、よく分からない

「あいうえおあいうえおあいうえ」

頭真っ白