Believe Ⅳ [登坂広臣] (ページ44)

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episode.179・Hiroomi.Tosaka ページ44

ｶﾗﾝｶﾗﾝｯていう乾いた音が鳴って

昨日ぶりの“Snow and stars”に入る

零星は、今日はもう個人的な仕事はないはずだから雪ちゃんいるんだろうな

って思って入ればいた。

濱口さんと一緒に

「どうもっす……って、タメだったらしいっすね」

笑ってそう言えば、隆二は驚きを隠せてねぇし

雪ちゃんは誰よ！女の年齢勝手に言っちゃう人！って騒いでる

「あ、それで？今日は何？私と話す？ん？ん？」

平日の昼時、あまり名の知れた訳では無い静かなカフェは

普通のカフェより暇らしくて

その“暇潰し”に俺らと話したいらしいw

「えー！俺雪ちゃんと話してみたかった！聞きたいこととかあるし。色々」

ﾆｺﾆｺそう言ってる隆二に今市ちゃんったら上手！って言ってる雪ちゃん

「濱口さん、店長いなくて大丈夫？」

「はい！何かあったら店長呼びに行きますね。奥の個室の方がいいですか？」

返送バッチリなのにそう聞いてくるから、あ、もしかしてバレた？なんて聞けば

「なんとなくです。一人で個室選びたがる人とか早々いませんし

返送怪しいし、店長と仲良いし」

そう言ってﾆｯｺﾘ笑顔を見せる濱口さんに、じゃあ、もう変装はやめていいってわけだ

なんて言ってサングラスもマスクも取って雪ちゃんと個室へ