episode.178・Hiroomi.Tosaka ページ42
「俺結局あそこ行けてない」
「どそこ。」
すぐ拾えたタクシーに乗って俺の住所に向かってたら
まるで不貞腐れた顔で発言する隆二に突っ込む
「雪ちゃんとこ」
「あ〜」
お腹空いて吐きそうって言ってる隆二を横目で見て笑いながら
運転手さんに“Snow and stars”って店に変更してもらう
「そんな名前だったんだ！店名！」
「うん。俺もこの前初めて知った」
「なんか、意味ありげだよねそれ。」
「ん？」
「だって、」
───────雪と星って…。雪ちゃんと誰？
そんな隆二の言葉に確かに。としばらく硬直
「……オネェになった理由関係してたりして」
「え、オネェに理由なんてある？！女心があっただけじゃないの？！
俺はいいと思うよ？！」
「いや、そうじゃなくてw俺も別悪いって言ってないだろw
なんか裏ありそうだなってだけ。
下の名前は店の子にも話してなかったし、本名も昨日知ったし。」
「え、本名？！」
「自分で聞いて」
無闇やたらに言っていいことかわかんねぇし……
って言っても、奏人が言ってくれたからどうなのか分かんないけど
そこは隆二だって今は常識人
そうだよね〜ってﾆｺﾆｺしてる
「今頃パフォーマー組トレーニングかな？零星さんと」
「だろうな。」
「ｱﾊﾊ冷たい！どんだけ嫉妬！」
あぁ、俺もトレーニングしてぇー！なんて叫んだら
いってくればいいじゃんだって。せっかくの午後のオフなのに？
「それは嫌。」
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作者名：Layla x他1人 | 作成日時：2017年11月7日 23時
