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episode.143・Hiroomi.Tosaka ページ5
ｼｰﾝとしてる
俺がたまに動かす指と紙が擦れる音がたまに聞こえるけど
ちょっとのざわつきもない不思議な感じ
ほんとに静かになったときってｼｰﾝｯて聞こえるんだな〜みたいな
隆二も静かだし
って思ってたら、ｶﾞﾁｬｯて音と一緒に愛する女性が入ってきた
でも、いつもと違って緊張で焦ってるのを落ち着かせようとしてる感じっつか
いつもより顔が青白く感じる
なんかあった？って今すぐ聞きたいところだけど
零星はそう聞く間を与えてくれなかった
「今市さん終わりそうですか？」
「今終わりました。失礼します。」
「それじゃ、始めましょうか。」
ぎこちなく笑顔をつくる零星。
Fakesmileだってことくらいすぐ分かるのに冷静を装おうとする零星
───────社長室で何があった？
喉のすぐそこでつっかえてるこの言葉を今は発するすきがない
もし、隆二に聞かれたくねぇことでもあったんならこの場で聞けるわけないし
もし、その答えを教えてくれなかったら、信頼されてないんじゃないかって心配になる
別に、そんな弱いこと言いたくねーけど
零星が、必死に隠してるのか、それとも、今だけ隠してるだけなのか
それが分からなくて困る。
何かあったのかなんて考え出したら上手くボイトレに身なんか入らない
episode.144・You→←Layla's Room(追記あり)
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作者名：Layla x他1人 | 作成日時：2017年11月7日 23時
