Believe Ⅳ [登坂広臣] (ページ30)

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episode.167・Hiroomi.Tosaka ページ30

いい感じに出来た文章を２人で読みあって

零星が、自身について書いてある文章を読み上げて

今日の仕事は完全に終わり

「洗い物しないと。」

って嫌そうな顔しながら四つん這いでキッチンに行く零星

そんなやりすぎた？なんて思うけど、この零星見るのってなかなかレアで笑えてくる

笑い事じゃないんだよ！って必死に叫んでるけど、それさえも可愛らしくて笑えてくる

だからさらにﾜｰﾜｰ言ってんだけど

「はいはい、また今からもやってほしいのね。」

なんて言ったら一瞬で閉じる零星の口

もうしないもん。もう今日はしないもん。明日酷いもん。ってﾌﾞﾂﾌﾞﾂ呟いてる

「はいはい、じゃあまた明日してあげるから」

そう言って後ろから抱きついてやればﾌﾝｯなんて言いながら体を預ける零星

素直なのかなんなのか……w

「零星ってなんで俺のこと好きになったの」

不意に出た質問

ただの一目惚れだけじゃ満足できてない俺がいる

「……じゃあ、逆になんで私の事好きになったの？」

訳が分からない。って付け足して俺に聞く零星

「なんで分かんねぇの？」

「人間嫌いだし。他の人と営んだこともあるし…その、夜にね。

広臣がいない寝れないとか面倒くさいこと言うし」

段々ネガティブになってって、最終的に言葉で自分を追いやってる零星に笑いながら

それひっくるめて好きなんですぅーって言って零星を持ち上げた

「もう風呂入ろ？」

「いや、洗い物あるしまだ入らないよ？私。」

「じゃあ待ってる」

「入ればいいじゃん」

「一緒に入る」

嫌だよって笑ってる零星に即答かよ！なんて突っ込む

結局、俺が待ってるからかいつもより素早く洗い物をしてた気がする