Believe Ⅳ [登坂広臣] (ページ18)

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episode.155・Hiroomi.Tosaka ページ18

「どこから話せばいいのかわかんないんだけどね

まず、本当のお母さん？がお母さんとお兄ちゃんの所に来たらしいの」

「いつ？」

「……いつ？」

私もそこよく分かってないんだけど。って付け足して

奏人の方を見る零星につられて俺も奏人の方を見た

「２人が帰ってからすぐ。」

「美容室かなんかの下見行ってたんだって。

その美容室にお客さんかな？って思われる人が入ってきたと思ったら

お兄ちゃんとお母さんの所に来て返してって」

「……でもそんだけじゃ２人のお母さん……旧の方のお母さんとは限らねぇじゃん」

奏人は首を振って俺の言葉に答えた

───────子供を返せっつったんだよ

って。

奈美さんに向かってそう言うってことはどう考えても２人を捨てた親か

「それで今日いつもと違ってたわけか」

「え？」

「ううん。後でいいや。」

気付いてないみたいだし

「そういえば雪ちゃんが、奏人が零星のことひっぱたきながら交通ルール完全無視して家帰ったって」

笑いながら言えばそうなんだよ広臣！って身を乗り出す零星と

余計なこと言いやがったな雪め……って言ってる奏人

───────その後零星が、雪ちゃん？って少し不機嫌な顔をしたのを知らない

「そういやさ、雪ちゃんって雪峰の後なんて言うの？」

「私知らない。雪峰って言うんだ。ってレベルなんだけど……」

「教えてくれなかったの？」

「いや、なんか店員の人に聞いても教えてくれないんですよ。って」

「へぇ。雪おもしれぇな。」

何がw

零星は奏人の肩揺すりながら、ねぇなんて言うのー！って騒いでる

「春輝」

「はるき？」

「そ。」

「何そのかっこよさげな名前」

「っていうか、なんでおネエなの？」

そう聞いた零星に俺も知りたい。っていう視線を送って、二人で奏人を見れば

「……俺？」

だって、思わず言っちゃうよね奏人以外いねぇだろうが。って