Believe Ⅳ [登坂広臣] (ページ12)

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episode.150・Hiroomi.Tosaka ページ12

運ばれてきたコーヒーを口に運んで

色々考える

付き合ってることについて何書くかな……とかね

書く前にこのゴタゴタを何とかしないといけないんだけど

ﾌｩと一息つくのと同時にｺﾝｺﾝと軽くノックの音が聞こえて

ｽｰｯとドアがスライドして開いた

「あれ、濱口さん」

「これ、もしよろしかったら。店長待ってる間」

そう言って置いてくれたのは綺麗に添えられた木苺と生クリームの乗ったシフォンケーキ

「ぅわ、うまそ。いいんすか？」

「どうぞ。お待ちさせてるのこちらですしね」

さっきは雪ちゃんの本名で頭いっぱいだったけど、

濱口さん、零星と違って染めたことがないのか綺麗な黒髪で肩したくらいまである髪に

クリっとしてるけどキリッとしてる目の零星とは違うクリっとしてるけどタレ目な目で

身長は低いから並んだら零星と違うから違和感あるんだろうな～みたいな

……全部対象例零星かよ

「ありがとうございます」

とりあえずお礼言ってシフォンケーキを口に運ぶ

「うま。」

柔らかい生地と柔らかい味が何も考えなくてもよくさせて

その後口に運んだ木苺が現実に引き戻す

不思議と甘酸っぱい味で、零星と話さないとって

ここまで来てゴタゴタするのも面倒だから強行突破

面倒くさい男だと思われたとしても……ぃや、できれば思われたくないけど

一人でぐたぐだ考えてた方がめんどくさいし

今日は帰るか。

コーヒーとシフォンケーキを流し込むように食べて飲んで

濱口さんにお金払って

今日初めて聞いたここのカフェの名前Snow and starsから出た