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ストイックちゃん ページ40

side NAOTO




「無理。もう出来ない。無理。」



ダンスのトレーニング中。


次のライブのために一日ダンスの三代目。


Aのネガティブが止まらない。


少し前から、こっそり詰め込んで寝るのも惜しんで踊ってたのは知ってた。

ただそれは、Aなりの“女だから”の頑張りで

その中に入って言ったりするのはダメな気がして知らないふり。


それは8年前からずっとそうしてきたこと。


ただ、ライブ前は毎回こうなる。


つりそうになる足が、たまに痙攣し出すと危険。

元からストイックで、止めに入っても聞かないタイプ。



「じゃあやめる?」



そう聞けば横に首を振る。

矛盾してるA。


いつもは騒いでうるさいくらいで、笑えるくらいポジティブなのに。



「ほら、A立って。…って、ちょっと休憩入れるか。」



岩ちゃんの言葉を合図に皆配置からAの元へ行く。



「あらあらあら、またそんなに筋肉張って。」



上半身を床につけて降り曲がってるA。

顔を見せないのは涙が止まらないから。


とりあえずふくらはぎに触れてみると、筋肉が今にも皮膚を突き破りそう。


これは痛い。


こういうのってつるから嫌だよね。


隆二はAの頭をソフトタッチしてて臣は事情聴取。

健ちゃんは冷やすもの取りに行って、エリーは水分。

直己は新しいタオルを2枚、岩ちゃんと俺は足。


毎回のことながら素晴らしい配分。


最初の頃はどうしようかと色々試したけどこれが一番。


根気強く、当たらず優しく話を聞けるのは何気に臣で

初めは話してくれないAも、臣に少しずつ話をする。


俺らはそれのサポートに回ってる感覚。


結成当時は、Aへのアンチとか

それこそ、ヒットした時なんてアンチ再燃焼で

そんな時にもなりやすかったこれ。


自分を傷つけるとか、物を投げるとか

大きなヒステリーを起こすようなのじゃなくて、ただ溜め込む。


それが爆発するとこんな感じ。


自分を痛めつけたいでも、構ってほしいでもなくて

もっともっととストイックが大きくなる。


やっと話してくれた理由は、単純に追いつけなくなってるから。

もうすぐ30代になろうとしてるA。


どれだけ鍛えても、俺らに触れそうなところにも行けなくなったらしい。

それが、どうしようもなく怖かったと。


とりあえず今日はおしまいして、Aの家でみんなで布団にくるまってホラー映画見ました。


男泣きするかと思った。

私のものは私のものとか言ってみたい→←天パを憎み天パに憎まれた女



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作品ジャンル:タレント
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Layla(プロフ) - 美紀さん» いぇいぇ、せっかく自分のお話を読んでくれている方ですから!ありがとうございます! (2018年6月7日 16時) (レス) id: 1030294c19 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 作者さんタメでいいよ美紀敬語とかいやだから (2018年6月7日 13時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
Layla(プロフ) - 美紀さん» 最高だなんて、そんなこと言ってもらえて光栄です!ありがとうございます! (2018年5月19日 14時) (レス) id: 1030294c19 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 三代目は臣君と岩ちゃんと今市君寄りのオールでGENEは涼太君と亜嵐君と玲於君寄りのオール担当ですこの小説最高です (2018年5月19日 9時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Layla | 作成日時:2018年5月17日 0時

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