作間日記 (ページ1)

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出会いページ1

今から2年前

私が生まれた年

茨城で生まれて、神奈川に来た

そこで私と同じような子がゲージの中にいた

私も同じようにゲージの中で静かに暮らした

ある日背の高い人が私を連れて帰った

彼は"作間龍斗"というらしい

ほかの人たちは皆"龍斗"って呼ぶから

私は"龍斗くん"て呼んでる

龍斗くんに伝わってるのかは分からないけど

龍斗くんは私のことを"のん"て呼ぶ

だから、私の名前は"のん"なんだと思う

私は龍斗くんの部屋から出ては行けない

龍斗くんの妹が猫アレルギーなんだって

だから私のお世話は龍斗くんがいつもしてくれる

私は今まで龍斗くんの全てを見てきた

コンサートっていう大勢の前でやる発表会みたいなものがあって

そこで｢成功した技があったんだ！｣とか

「ここだけミスって凄ぇ叱られた」とか

笑顔で話しかけてくる時もあるし

目に水をためて触ってくる時もある

何が何だか分かんないけど龍斗くんといると凄く楽しい

だから、龍斗くんの"彼女"が来た時は

なぜかいつも威嚇してた気がする

去年の春から急に忙しくなった龍斗くんは

もう一度グループに入ることになったらしい

確かにいつもより凄く忙しそうに見える

けど必ず毎日私に抱きついてくるんだ

私が人間だったらそばで彼を支えられるのに

でもこの特権があるのは私だけ

それでもまぁ立場的には美味しいかなって

毎日龍斗くんの様子を見ている私が語る

これは、龍斗くんのペットがつけた日記のお話