STEP！part２

親友の意見 〜GD〜 ページ31

Aをリビングに残して寝室に入った。


「ふぅ……」


俺も部屋着に着替えようとシャツのボタンに手をかける。
脱ぎながら今日の事を振り返っていた。


ーーーーーーーー

夕方、というか夕飯時？
仕事がひと段落着いて。


ふと時計を見るとヒョナと約束していた時間までまだちょっと時間がある。


はぁ…ちょっと一服してこようかな。今日も一日疲れた。
コーヒー片手に喫煙室へ向かう途中、ヨンベに会った。



ヨ「あ。ジヨンお疲れ。」

「おー。お疲れー。今日レコーディングまで終わったからもう解散にしよ。」


そう言うと”OK”とやたら発音良く返事するヨンベ。


ヨ「今日は？なんか格好がよそ行きじゃね？笑
この後クラブにでも行くわけ？」

「いや……今日はその…ヒョナと会う。」


なんかヨンベには言いづらい。
ヨンベの誠実さを知ってるし、親友だからこそ俺が遊んでるっていう事実を深く知られるのが怖い。
軽蔑されそうで。


まぁヨンベは言わなくてもわかってるだろうし、何も注意とかしてこないんだけど。


ヨ「ふーん。なんかジヨン、今日ずっと考え込んでるよな。」

「え？そう？？」

ヨ「うん。なんかモヤモヤしてます！って顔に書いてある。
お前分かりやすいから。笑」


そんな顔に出てたのか。
まぁ原因に心当たりはある。
けど知らないフリして心に蓋をする。


ヨ「まぁヒョナと宜しくやるのも良いけどさ。何かに目を背けたくて、そんな風に遊ぶのは、ちょっと違うかなとは思うよね。」


初めて深く突っ込まれた気がする。
けど……ヨンベはよく分かってる。


ヨ「まぁあくまでも俺の意見。
何をしても俺はジヨンはジヨンだと思ってるけど。」


そう言って、ヨンベは
”じゃっ、また明日ね”
と手を挙げて去って行った。


現実から逃げてる……
そう言われた気がした。


少し頭を冷やすためにも、コーヒーが冷めないうちに、喫煙室に向かった。

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