【銀魂】不具合少女

ネジが十本＠美咲 ページ11

ＮＯside

ふと頭によぎった、言葉たち。
その言葉と共に思い出されるのは、やはり親。
つい口をついたため息は、動かない表情とは不釣り合いに悲しげだった。

神「A？どうしたアルか？」
　「いや、何でもないんで大丈夫ですよ」

神楽はムッとした顔つきで頬を膨らます。

神「敬語？はやめるヨロシ！」

そういえば最初から呼び捨てにされてたなとAの中で合点した。
そして、そういう図々しさを持っている神楽を羨ましく思った。

　「うん。そうするね」

ぎこちなく、整備不足の機械のような口ぶりで答えた。
神楽の顔一面に満悦らしい笑みが浮かぶ。
洗われた後のように清清しい気持ちで、神楽はAの手を取った。

神「銀ちゃんたちにもそうするといいネ！きっと喜ぶアルよ！！」

それは、どうかなぁっと口をつこうとした言葉をAは慌てて飲み込んだ。
きっと神楽は本心で言っている。
それくらい分かるのだと、まだ考えられるのだと、Aは胸をなでおろした。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿２０１８．５．２２

１０話到達しました！！いぇい！！
３名の方にお気に入り登録していただけていて、とっても感激です…！
これからも「不具合少女」お願いします！

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