【歌い手】雨、咲かせ。【まふまふ】

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SRR side



最近、相方のまふまふの様子が可笑しい。


LINEは基本既読が付かないし、付いたとしてもスルー
打ち合わせにはくるけれど、隈が酷くやつれていることが多い
当人に話し掛けたりしてもボーッとしていることが多い

決定打としては、遊びに来ない事だ。


Twitterに浮上しているところ、死んではいないようだけど
何時もより強がってるのが、しっかりと伝わっていたり


最近は、新居が近い事もあって作業が無い日は俺の家とかるすの家に入り浸っていたのに。


勿論、他の友人達もその様子に疑問を抱いたようで
心配そうな顔をしていたのが鮮明に思い出せた。



今日だって、LINEに既読は付かない。

憂鬱な気分のまま浦坂に会っていた。
俺の家に居るが、見事に誰も口を開かない。

きっと皆、考えてる事は同じなんだろう



「まふ、最近どうしたんでしょうね...。」

ゆっくりと場の沈黙を破ったのは、やはり行動力がある うらただった。
坂田も戸惑うように口を開いた

「俺、心配で...。そらるさん、何か知りませんか？」
「知らない。俺も、知らない。」


そう答えながらも、心は泣き出していた。

このメンバーでは最年長の俺が、弱い所を見せられる訳が無かった。
ぐっと唇を噛んで我慢して、一言紡いだ。

「彼奴が、解らない...ッ。」



留まらなかった涙が一粒、ほろりと零れた。
...俺はそれをバレ無いように拭い、伏せていた顔を上げた。


「彼奴に、まふに...１度会いに行くか。」

俺がそう言うと、２人もしっかりと頷いた。

「そうしましょう、このままじゃ心配で、俺、」
「坂田、焦んなよ。大丈夫だから。」
「うらたさん...うん。」





ほら、まふ気づいて。

お前はこんなにも必要とされてるから。

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