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Nineteen ページ21

「2人はどこいくの?」


「ん、はなの家。」




あ、いやな予感。



「私もいきたーい!」

「ん、はな、いい?」


「いっ、いいよ?」



やっぱりなー...。


まぁ、荷物運ぶ為だから、お茶でも飲んで帰って貰おう。




「いこっか。」


「ええ、」

「おー!いこおー!!」



__ あー、駄目だ、苦手なタイプだ。


そらるの幼馴染みさんだし、大事にしなきゃいけないよね。




「ねえねえ、はなちゃん!!」

「あっ、はい!なんですか?」


「もー!敬語じゃなくていいよ?あとねあとね!!私にもあだ名考えて欲しいなぁ!」



こういうことズバズバ言えるの、良いことだよね。

羨ましい。



「う、うん。」



暫し歩きながら考える。






_____ あ。




「ろん、なんてどう?」


「ろん?」

「ろ、ろん、!!!ろんさんだよ!!!ねえ!!彼方…じゃなくてそらる!!!!


ろんさーん!!」



ろんちゃんはぴょんぴょんそこらへんを飛び跳ねて回る。


小動物みたいに可愛い。



うん、ここがモテる秘訣なんだろうな。



狙ってるのか、天然なのか。




もう家に着く頃だ。




「あ、うちそこです、、よ、?」


「ん?はな、どした、の?」

「え、あれは、、」




うちの門の前に見慣れないようで、見慣れた人影。




あれは、




あれは、







「り、亮ッ、!!?!」


「...あ、A、おかえり。」



うそ、うそ。




「今まで、今まで何処に!!?」


「んーと、拗らせて入院してた、かな?」

「ッばか!!!」



私が目に涙を溜めているのを見ると、

亮は優しく、優しく微笑んで近寄ってきた。



「ふふ、ごめんね、心配かけたね。」



かがみこんで顔覗かれて、頬に手を添えられた時には、ぽろっと一粒、涙が落ちた。


次々に、転がるように溢れてきて。


止まらなくて。



「あはは、泣き虫だな、」

「違うわよ、」




取り敢えず、みんなを家に入れなくちゃ。


私は亮の手を優しく払って、家の中を確認した。

やはり誰もいないようで、



助かった。





「あの、良ければ入って。」


「うん。」


亮が慣れたように入ってきて、そらるとろんちゃんは居心地が悪そうに入っていった。





感動の再会は一瞬なんて、よく言ったものだ。

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作者名:美音-ミオン- | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年9月11日 19時

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