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Seventeen ページ19

そらる side


朝ごはんを作っていると、部屋の方からぱたぱたと走る音が聞こえてきた。


...お姫様かな、




「そらる、携帯忘れてたわよ。」


少し前に、有花が置いていった服を身につけている。

少し大人っぽい、ピンクのフレアワンピース。




…有花が背伸びして買ったやつ。



「サイズ間違えたから緩くて着られないよ!!」

なんて言って、捨てる様に置いていったんだっけ。




そんなワンピースも、彼女にはぴったりだった。


その姿はまるで、本物の姫、とでも言おうか。



「あ、ああ。携帯ありがとう。」




はなから携帯を受け取り、ロックを解除しようとする、と。


「あ、」



真冬のやつ、待ち受け画面また変えたな。


有花とのツーショットととか、やめろよ、



笑えない。




そして不在着信1。

有花から。



後で、掛け直そう。




「そらる、今日荷物取り行くわ。」


「母さんは?」

「仕事よ、仕事。」



「あー、ついてく。」


「ありがとう。」




さ、出来た料理でも運びますか。


朝だから簡易的なもので許してほしい。





「朝からそらるの料理の腕は絶好調ね。」


「あはは、嬉しい。」

「ふんっ、嫌味よ。」



笑う俺に吐いた嫌味も、相当嬉しいもので。






,







この気持ちに気付くのも、時間の問題...か。

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作者名:美音-ミオン- | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年9月11日 19時

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