【歌い手】SouだけにSou快。

爽快に５ ページ7

ずんずんと裏側に入ってく天月。

こ、これ本当に大丈夫！？


「そこの君達、通行証を見せなさい」

ほら警備員さんに見つかった…。


「はい。」

天月が一枚の、通行証を見せると警備員さんは私達を通してくれた。


…え、いいの！？


「え、えー...。」
「まぁまぁ！結果オーライ！」


へらりと笑う天月のおでこにデコピンをかまして顔を背ける。

痛いとか言ってるけど知らない。


「ついた、ここだよ？」

出演者様、と書かれている。


「おぉ、！」


ライブ経験がない私が感動に浸っていると、天月が勝手にドアを開けた。

いやノックぐらいしろよ、！てか心の準備できてないから！！？


「お疲れ様でーす！天月です！」

入って早々挨拶をする天月。
と、どうしたらいいかわからない私。

取り敢えず天月の服を掴んで背中に隠れる。


「お〜、天月くん来てくれてありがとう〜。」
この声は、るすさん。

「あまお〜！やふいやふい！」
これはいぶくん。

「天月さん！！お久し振りです！」
これは、Souさん。


天月は相変わらず顔が広いな…。


「ところでさ、天月くん？そこの後ろの子は誰？」

いかさんにふっと顔を覗かれた。

「あっ、あっ！えっ、と！」
ここでも出る安定のコミュ障。


いかさんは覚えていてくれたようで、にっこり微笑んでくれた。



「あ〜、此奴は僕の幼馴染みで歌い手の透花ですよ。」

天月が言った瞬間、時間が止まったようにみんなの動きが止まった。

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