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・渋谷事件の後 ページ6

「なぜ五条悟が封印されるような事態になったのだ。」
呪術会上層部にまだこの間の事件で負った傷も痛む中で呼び出しを食らった。
『大変申し訳ございません。わたくしの不徳の致すところでございます。』
「謝罪を求めているわけではないのだ。」
『私は作戦命令に従うよう悟様より指示を受けており、その命に従い家入さんの護衛についておりました。そのため封印されていたという事実も事件後初めて耳にした次第です。』
実際、家入さんの補佐をしていて事件解決後一般人の募った不安から生まれた一級呪霊数十体を同時に相手にしたためかなりの負傷を負っている。しかし私よりも優先して治療をしなければならない方が多くいらっしゃったため、反転術式による治療が受けられていない。
「五条悟はわれらに反抗的であるため封印されていたほうがいっそのこと都合がよかったかもしれんな。」
「しかし、奴がいないと今までなりを潜めていた呪霊や呪祖師たちが暴れだす可能性もでかい。」
「そんな話よりも、鞍馬、貴様われらの与えた恩をあだで返すような真似をしたのだ。それ相応の罰は受けてもらうぞ。」
理不尽にもほどがある。
鞍馬家の復興が想像の倍以上のスピードでなされたことは恩であり感謝しかないがあまりにも理不尽が過ぎる。
『・・・はい。かしこまりました。』
それでも私は彼らに逆らえない。一度『理不尽すぎます。』と反論した際に武蔵野が殺された。もう家の者を失いたくはない。
「フン。物分かりがよすぎるのも気味が悪いがいいだろう。罰の内容は追って連絡する。今日は下がれ。」
『はい。失礼します。』
右手をつり、左手で松葉杖を突きながらよたよたと部屋を出ようとした。すると後ろから
「そういえば鞍馬、誰かと寝たことはあるか」
『・・・・ございません。』
気持ち悪い。
「年はいくつになった。」
「32です。」
吐き気がする。
「そうか。さっさと下がれ。」
男として生きていくことを強制したのはあなたたちなのに、私が女であることがばれたら殺すと、鞍馬家をつぶすと脅しをかけているのはあなたたちなのになんでそんなことを聞くのだろうか。


五条side
「五条、鞍馬先輩知らないか。」
珍しく高専内をうろつく硝子が聞いてきた。
「知らないよ。」
「そうか。見かけたら捕まえてくれ。上の命令で彼女の治療を優先することになった。」
「・・・なんで上から。」
「こっちが聞きたい。」
彼女はきっとまた隠し事を増やすのだろう。そんな予感がした。

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設定タグ:五条悟   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:林檎 | 作成日時:2020年12月4日 2時

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