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五条side
「鞍馬さん呼んできていい?」
「・・えー。なんで?三人でよくない?一人分が少なくなるよ??」
「え、だって鞍馬さん甘いモノ好きだって言ってたし、先生に会ってないって言って寂しそうにしてたから・・・・ダメだった?大人の事情?」
甘いモノ好きだったんだ。僕の知らない君を悠仁が知っていることが腹立たしい。
僕に会えなくて寂しいの?そんなこと思ってくれてるの?二年もあってなかった時期があるのに?顔見せるなって言ったのに?
「いいけど、あいついま絶対安静じゃないの?」
「こないだからリハビリがれら動き回ってるよ。」
僕の知らないことばかり増えていくね。
「なぁ、家入さんと鞍馬さんとそこであったから連れてきた。」
そういってお盆に急須と湯飲みをのせて恵みが帰ってきた。後ろには硝子とAがいる。
「五条、京都土産があるなら持ってこいよ。」
「だって硝子甘いのきらいでしょ?」
「酒を買ってこい。京都は有名酒蔵が多いの知ってるいるだろ?」
「重たいじゃん。」
「あ!!鞍馬さん!!俺今から迎えに行こうと思ってたんだよ、ナイスタイミング!!」
『伏黒君にたまたまあったので来ちゃいました。』
気が狂うほど君の声が頭に反響する。
『五条様。』
硝子の後ろにいたAが一歩前に出てきて机を挟んで対面する。
「なに?」
声は震えていなかっただろうか。機嫌が悪いように聞こえただろうか。
『ありがとうございます。』
きっちり九十度だろう。きれいに頭が下げられている。
「何が?僕は別に何もしてないよ。勝手に御ぎせがましく礼を言われても『迷惑なのは重々承知しております』・・・あっそ。」
『はい。それでも、五条様にとっては何てことないことでも私は命を救われ、命よりも大切な家の人たちを守ってくださったことに変わりはありません。』
「恨みの一つでも吐けば?僕は勝手に鞍馬家をつぶしたんだから。」
『恨みなんてありません。むしろ五条様の前にこうして姿を現してしまっている私に対してもう少し恨みつらみを言っていただいた方が気が楽だというぐらいです。』
顔を上げてそう言い切る彼女はどこかつらそうに何かを我慢していた。
『お礼が言えたので私は満足です。もう、姿を・・・五条様の前に現れないように努力します。お時間御取りして申し訳ありませんでした。』
もう一度頭を下げたと思えばすぐにAはその場を去った。

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設定タグ:五条悟   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:林檎 | 作成日時:2020年12月4日 2時

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