そんなとこが好き。 ページ7
「ねぇ最近Aの好きな五条悟さん?のイラスト私の推し絵師さんが投稿してたんだけどー」
「…あ"ぁあ""ああ!!!っああ!?!!」
「…えっ?どした?!!」
「っ!ちょあの…先に学校行ってて!!」
突然の倫花の発言に大声で隠すように、Aはそのまま路地裏の方に猛ダッシュで去っていった。
もちろん。例の男も着いて行った。
「まじ最近のAどうしたのかな…。」
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「はぁ…うっ……うお、はぁはぁ」
あまりの猛ダッシュにより、運動経験の浅いAは吐きそうになるほど息切れていた。
「んで、僕のこと好きなのぉ??」
「…っ?!!」
苺のように真っ赤になった顔を超身長の男が除くと、後ずさりするようにAは言った。
「…あくまで恋愛的にではないんですよ?」
「これは本気です!!」
Aは限界オタクを貫き通しているが、ガチ恋まではいかないそうだ。
こんなAでも現実と二次元の区別はきちんとついているようだ。
「なんだつまんないのー…」
「じゃあ……僕のどんなとこが好きなの??」
「ふ、ふっへえ?!!」
えっとと答えるAだったが、丁度学校のチャイムが耳に聞こえた。
「うわあっやっべ!!」
「五条先生!はよ行きますよ?!!」
「いや、わざわざ走らなくても」
「こっち来て」
制服の袖を掴まれたAはあまりの近さに白目になるほど目を見開いた。
「…じゃあ、行くよ。」
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作者名:ブルーナ | 作成日時:2020年12月7日 16時