緑と桃と黄 (ページ6)

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それからと言うものの。

その日はたくちゃん見ると、
イライラが込みあげてくる。

しかも、席隣だし！！

拓『さっきから、鼻息うるさい』

「は！？」

黙って先生の話聞いてたと思ったら。

誰のせいだと思ってんのよ。

拓『聞こえてんぞ』

「あれ、心の中で言ったはずなのに」

拓『それも聞こえてるから』

なぜだろう。

中学の時みたいに話せてる。

なんて、
イライラなんて消えて感心してる場合ではない。

キーンコーンカーンコーン

と、チャイムの音と共に
先生の話も終わって帰る時間に。

たくちゃんは、
相変わらず無言のまま鞄を持って帰ろうとしていた。

私も帰ろうと鞄を持って立ち上がった時、

拓『A A。
ずぼらで、泣き虫で、寂しがり屋。
１度決めた事は諦めないくせに、
すぐへこたれる、めんどくさい女。』

え？

いや、突然悪口ですか？

拓『中学の時、告白して振られて
教室でわんわん泣き叫んで外は真っ暗。
挙句の果てに怖くなって走ったら転けて。
思いつきで俺の家に来て、しがみついて
泣き叫んできたヤツ。』

拓『教室入った瞬間、お前ってわかった。
あんな笑えるヤツ、忘れるわけぇわ。』

ふっ、鼻で笑って帰っていった。

言い捨てくんかい！

ずぼら、泣き虫、寂しがり屋？

当てはまる…。

小さい時からずっと泣いてたりしたし。

へこたれるのも、
諦めたくない性格も。

なんやかんやで当てはまってる。

でも、たくちゃんの家に行ったのは覚えてない。

全く、覚えてない←