67.ancient ページ23
そして、ついになってはならない事が起こった。
中学校に入ったすぐ、家に帰ると男の荷物はなく
母の姿もなかった。
焦って、母の部屋に行くと今までには見たことのないアザと血で倒れていた。
状況が掴めず、パニックになりコーイチの家に向かった。
するとコーイチのお母さんとコーイチと一緒に急いで母の部屋に行くとコーイチのお母さんが救急車を呼んでくれた。
多分、その時にはもう母は息をしていなかったと思う。
病院につくと、治療室に行く母について行こうと走ったがコーイチのお母さんに止められた。
待つしかなかった。
少しも可能性はなかったと思う。
でも、まだ幼い私は純粋に待つしかなかった。
治療室から出てきた母は、顔に布を被されアザはキレイに隠されていた。
原因は暴行。
泣き叫んだ。
大好きだった父が死んで、頼れる人が母だけになった時、二人で支えあったのに。
どうして、母は死ななければいけなかったのか。
なぜ、あんな男のせいで私たちの人生をめちゃくちゃにされなければいけなかったのか。
いくら考えても憎しみと哀しさしか出てこなくって、泣いては泣いては家で一人、孤独と見つめ合う毎日だった。
でも、そんな状況を毎日見ていた幼なじみたちは
家に来ては泣き止むまで背中をさすってくれた。
中学一年で一人暮らしとなった私を気にかけ、状況を知ってる7人の親たちはおかずを作って届けてくれたりもした。
私が笑えるように、一生懸命、そばで寂しい思いをしないよう笑わせてくれた。
いつしか、学校にも行けるようになり
7人は私を守るようになった。
それが当たり前になって、そうじゃないと不安に押しつぶされそうで怖かった。
甘えてはいけないと、頑張ってみたこともあった。
でも、あの7人は 「絶対、寂しい思いはもうさせない。ずっと、一緒にいるから。支えるから。」と手を握ってくれた。
だから、親がいなくなって一人ぼっちだった私に
また、大切な存在ができた。
離したくない、離れたくない。
そう、思える存在が。
でも今は、また殴られる恐怖と苦しい孤独で胸が張り裂けそうだ。
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もぐめぐ(プロフ) - はい！ありがとうございます♪またコメントさせていただきます♪期待してます！！ (2016年1月28日 23時) (
レス) id: df13021ef4 (このIDを非表示/違反報告)
ガリガリヤンキー(プロフ) - もぐめぐさん» コメントありがとうございます！嬉しいです、読者様のご要望にお答えできるよう、更新頑張ります！1、ですね。また、コメントしてくださいね(^○^) (2016年1月28日 22時) (レス) id: 8487406707 (このIDを非表示/違反報告)
もぐめぐ(プロフ) - 前からこの作品を見ているんですが、更新が毎回楽しみです！私は1番です！続きが気になります。急に失礼いたしました。 (2016年1月28日 20時) (レス) id: df13021ef4 (このIDを非表示/違反報告)
ガリガリヤンキー(プロフ) - や」さん» ありがとうございます(^○^)更新頑張ります！ (2016年1月25日 19時) (レス) id: 8487406707 (このIDを非表示/違反報告)
や」(プロフ) - 面白いです (2016年1月25日 0時) (レス) id: ef065be34b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ガリガリヤンキー
| 作成日時：2016年1月16日 12時
