66.ancient ページ22
戻っていく真姫ちゃんの背中を見つめることしかできない。
前はもっと強かった。
何があっても言い返してた。
でも、それができないのはどこかで感じたことのある痛みに似てたから。
11年前の私が小学一年生だったある日。
大好きだった、父親が病気でこの世を去った。
生まれてからずっとずっと、与えられ続けた愛情は
今でもはっきり覚えている。
病気を見つかってからは、辛そうに闘う父を見るのは小さい私でも辛かった。
でも、頑張って私と母を居れる時間を長くしようと頑張る姿に母も私も元気づけられた。
だから、毎日病院に母と通って、父が大好きなお花や絵を書いてはプレゼントし、できるだけ一緒に居れる時間を作った。
でも、父の容態はどんどん悪化し、初雪が降った12月半ばに父は息を引き取った。
大好きな父親がいない日々は母も私も辛くて
二人で家にいる日も多かった。
でも、母と友人でもあるコーイチのお母さんと
幼なじみの7人が学校を休んでは家に来て、寂しくならないように一緒に居てくれた。
そんな毎日で学校にも生き始め小学生三年生になったある日、家に帰ると見たことの無い大きな靴があった。
リビングに行ってみると、母と楽しそうに話す男の人がいた。
優しそうで笑顔が柔らかくてとてもいい人だった。
でもそれは、外見だけ。
母とその男が一緒に暮らすようになって、一緒に過ごす時間が多くなってわかったこと。
初めて会ったときとは全く違う顔をする。
男が仕事で帰ってきて、母が作ったご飯を食べると
いつもいつも冷めてる、味が薄い、など文句をつけ母を殴った。
暴力が始まるといつも押し入れに隠れ、母が叫ぶのを聞いては助けれない気持ちといつ自分がされるのかと恐怖な気持ちでいっぱいだった。
そして、やってきたこの日。
小学生六年生の夏。
家に居てさすがの猛暑に暑くて冷房をつけた。
すると、隣の部屋からあの男が来て思いっきり私を殴った。
１発だけじゃ済まない、何回も何回も私を殴り
怖くて声さえも出なかった。
あの男は、「自分でも稼いだことないくせに、勝手に人の金を使うな」と言っていた。
多分、今まで一人暮らしであったであろう男は
私たちと一緒に暮らしてお金に余裕がなかったのであろう。
母と私が何かをすれば気に入らないらしく、カッとなっては殴り気が済むまで続けた。
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もぐめぐ(プロフ) - はい！ありがとうございます♪またコメントさせていただきます♪期待してます！！ (2016年1月28日 23時) (
レス) id: df13021ef4 (このIDを非表示/違反報告)
ガリガリヤンキー(プロフ) - もぐめぐさん» コメントありがとうございます！嬉しいです、読者様のご要望にお答えできるよう、更新頑張ります！1、ですね。また、コメントしてくださいね(^○^) (2016年1月28日 22時) (レス) id: 8487406707 (このIDを非表示/違反報告)
もぐめぐ(プロフ) - 前からこの作品を見ているんですが、更新が毎回楽しみです！私は1番です！続きが気になります。急に失礼いたしました。 (2016年1月28日 20時) (レス) id: df13021ef4 (このIDを非表示/違反報告)
ガリガリヤンキー(プロフ) - や」さん» ありがとうございます(^○^)更新頑張ります！ (2016年1月25日 19時) (レス) id: 8487406707 (このIDを非表示/違反報告)
や」(プロフ) - 面白いです (2016年1月25日 0時) (レス) id: ef065be34b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ガリガリヤンキー
| 作成日時：2016年1月16日 12時
