61.distance ページ17
家に帰ると、タクヤが私の顔を見ると驚いて
駆け寄ってきた。
拓「A！大丈夫かよ！？どうした、そんな目が腫れて...！」
「大丈夫だよ...」
心配したのか両肩を掴んで私の顔を見ようとするタクヤ
でも、押されてこけた時に打った腕が痛くて思わず
「いたっ...」
拓「え、痛い？おい！どこが痛むんだよ！」
焦ってるタクヤは初めて見た。
多分、それくらい私はボロボロなのだろう。
でも、心配かけたくない。
だから、
「大丈夫だよ、腕が痛いのも転んだだけ。」
そう言ってリビング部屋に行こうとすると
ｷﾞｭｯ
タクヤに抱きしめられた
ﾄﾞﾝｯ
拓「.........え」
「え...あ、ごめん...」
抱きしめられた時、反射的に押してしまった。
あんなに求めていた温もりが今は切ない。
" 関わるな "
その言葉を思い出した私は、タクヤを押してしまった
拓「どうしたんだよ...」
「.....なんもない」
拓「なんもなくねぇだろ...！」
ﾋﾞｸｯ
肩が震えた。
初めて怒るタクヤの姿に驚いた。
それと同時にこんなにも大切にされてるんだって
胸が痛くなった。
「な...、なんで、タクヤが怒るの！」
拓「...は？」
「お昼、みんなと食べないで女の子と二人で食べちゃって！先生に呼ばれたなんて嘘じゃない！」
拓「そ、それは...！」
「聞きたくない！知りたくもない！顔も見たくない！出てってよ！！」
拓「おい、なんでそうなるんだよ！」
「タクヤのことがわからないの...」
拓「昨日まで普通だった...」
「前からなの！」
拓「え...」
「本当はどうしたらわかんなかった。付き合ってから好きってなかなか言ってくれないタクヤがわかんなかったの...」
拓「でも、それは...！」
「出てって...」
拓「ちゃんと、話を！」
「出てってよ！！！」
拓「...」
「お願い、だから.....」
拓「.........わかった」
ひどい事を言った。
本当は怒ってなんかない。
真姫ちゃんとご飯を食べたことは怒ってなんかない。
でも、こうでもしないと彼氏のタクヤとは距離を置くのが一番難しいから、辛いから。
だから、どうか私のわがままを許して...
そしてどうか、私を好きでいて下さい...
荷物をまとめて出ていく彼の背中は
今の私には小さく見えた。
その背中を追うことが出来ない悲しさと辛さに
声を殺して泣いた。
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もぐめぐ(プロフ) - はい！ありがとうございます♪またコメントさせていただきます♪期待してます！！ (2016年1月28日 23時) (
レス) id: df13021ef4 (このIDを非表示/違反報告)
ガリガリヤンキー(プロフ) - もぐめぐさん» コメントありがとうございます！嬉しいです、読者様のご要望にお答えできるよう、更新頑張ります！1、ですね。また、コメントしてくださいね(^○^) (2016年1月28日 22時) (レス) id: 8487406707 (このIDを非表示/違反報告)
もぐめぐ(プロフ) - 前からこの作品を見ているんですが、更新が毎回楽しみです！私は1番です！続きが気になります。急に失礼いたしました。 (2016年1月28日 20時) (レス) id: df13021ef4 (このIDを非表示/違反報告)
ガリガリヤンキー(プロフ) - や」さん» ありがとうございます(^○^)更新頑張ります！ (2016年1月25日 19時) (レス) id: 8487406707 (このIDを非表示/違反報告)
や」(プロフ) - 面白いです (2016年1月25日 0時) (レス) id: ef065be34b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ガリガリヤンキー
| 作成日時：2016年1月16日 12時
