夢見始めた少女お姉さんが増える！ １ ページ30
｢玲良寝た？」
｢今ね。式が始まる前にアミダさんにお願いしてくる｣
今日は鉄華団とタービンズの義兄弟の盃を交わす式があり、鉄華団のほとんどの年長組は式に参加することになっていた。
三日月と玲亜は名瀬と一緒にオルガが袴に着替え終わるのを待っていた。
｢変わった絵だね｣
三日月が絵だといったものは名瀬が筆で書いていた漢字のことで、初めてみる漢字に三日月はなかなか興味を示していた。
｢字だよ。これでオルガ・イツカって読む。式に使うんだ｣
｢へぇー。ねぇ、これって俺のにもあるの？｣
名瀬は筆をとったまま空を眺めながら、三日月の漢字を考えていた。
しばらく考えた末に、名瀬は半紙に『三日月 王我主』という字を選んだ。
｢これが俺の？｣
｢そうだ。どうだ｣
｢俺、クーデリアから教わったのよりこっちのほうが好きだな｣
三日月は大分漢字が気に入ったようで嬉しそうに、しばらくその半紙を眺めていた。
｢ねぇ、玲亜のはないの？｣
｢私の？私のか……。名瀬さん、ちょっと貸してもらってもいいですか？｣
名瀬は書けるのかと玲亜に驚きながら半紙と筆を渡してくれた。
玲亜は抱いていた玲良を三日月に渡すと筆と半紙をとり、半紙に文字を書き始めた。
｢こんな感じだったかな｣
玲亜が書いたものは『玲亜 澪音』だった。
｢玲亜、この字書けるんだ｣
｢これしか書けないの。昔おばあちゃんが教えてくれたの｣
指で数える程しか会ったことのない祖母で顔もあまり思い出せないが、小さかった玲亜も漢字のインパクトが大きくて覚えていたのだ。
使う日が来るとは思ってもいなかったが。
｢失礼します｣
｢お、来たか｣
オルガは静かに襖を開けた。
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咲理 - カオリさん» コメントありがとうございます！作者の咲理です。今、更新に使っていたパソコンが壊れてしまい、更新できませんが必ず復活しますので応援よろしくお願いします！ (2017年3月20日 14時) (
レス) id: 4ad5d78520 (このIDを非表示/違反報告)
カオリ - オルフェンズが大好きな高校一年生です。次の作品がよみたいです。 (2017年3月7日 13時) (レス) id: 6756fb5e0f (このIDを非表示/違反報告)
咲理(プロフ) - 紫恩さん» (人''▽｀)ありがとう☆更新も頑張る！ (2016年5月20日 18時) (レス) id: 91c3914dfa (このIDを非表示/違反報告)
紫恩 - お互い頑張ろうね！ (2016年5月18日 21時) (レス) id: aaa53fac67 (このIDを非表示/違反報告)
咲理(プロフ) - 紫恩さん» もうすぐテスト範囲発表だから頑張らないと…Σ(ﾟдﾟlll)ｶﾞｰﾝ (2016年5月16日 17時) (レス) id: 91c3914dfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲理 | 作成日時：2016年3月24日 14時
