【ヒロアカ】今日も轟様は麗しい (ページ1)

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１話ページ1

あぁぁ、今日も轟様は麗しい。

「で…俺の背後で鼻息荒くするの止めてくんね？」

『…っは！ごめんごめん』

決して上鳴の匂いを嗅いでるわけではない。そう、今日も神々しく教室に入ってきたあのお方をみていたのだ。直視できないからツンツンな上鳴の髪の毛の間を通してな！！

「また轟のこと見てたのか？」

『もっち！』

「ここ最近周りが引いてるからやめろよ…あと目かっぴらいてて怖え」

『えー、もう朝の恒例行事じゃん、慣れてよー』

「そんなに好きならおはようの一言ぐらい言ってくればいいじゃねーか」

『いやいや！むりむりむりむり！！』

彼は王子だぞ！？イケメンだぞ！？強いんだぞー！？そんな私みたいなどこにでもいる村人Gが…恐れ多いわ！！で、でもでも、万が一”クラスメイト”として轟様が私に、いや私を含めたクラスメイトに挨拶をなさったら！どんな！どんなお顔をしているだろうか！？あー、妄想が止まらん。

少し引き気味な上鳴を前に、温かい頬に手をあて幸せな吐息をだすAは背後から迫る影に気づいていなかった。

「背後がガラ空きだぜ！！！」

教室中に響く声に視線が集まる。

バサァと派手に舞い上がった布に、風が足を撫でるのを感じた。

あ、こりゃ間違いなく私のスカートだ。

だが、私に抜かりはない！！

「なん、だと」

声を震わせ動揺を隠せない峰田に誇らしげな顔でAは口元を釣り上げた。

「なんで！なんで！！スパッツなんか履いてんだだよぉぉぉ」

『あーははは！私のパ○ツを拝もうとは1000年早いわぁ！』

崩れ落ちた峰田に私のドヤ顔をお送りいたします。小学生のごとく毎度やってくるもんだから、めくられるのも時間の問題かと思っていたからね。ははは、これからはスパッツの時代さ！

「夢も希望も詰まってないまな板のお前から」

『お前の全身、実という実をもぎ千切ってやろうか』

ディスってくる峰田に掴みかかろうとするが避けられた。ちっ、無駄にすばしっこい。

まったく、私のスレンダーボディになんてことを言うんだ。まぁ確かに出るところが出てないっていったら出てない方だけども？凹凸があるかないかならないけど？？別に揉めるお山があるほうが羨ましいなんて思ってもないけどぉ？？

今日もじゃれあうA達に周りにいるクラスメイト達は苦笑いを浮かべる。もちもんその光景を見ていた中には轟も入っていたが…Aは自分が見られているとは気付かなかった。