お兄ちゃんと ars短編集 (ページ30)

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言われるがまま和也の方に近づくと

和也「あれ？ちょっと耳赤い？笑」

なんて揶揄われた。

意地悪、、なんだろうけど

ドキドキしすぎて否定の声も出せない。

和也「どーしたの、俯いちゃって。」

知ってるくせに、

やっぱりこの男は、意地悪だ。

A「いつまで握ってるの、、」

和也「ふふー、どーしよっかなぁー」

和也「離して欲しい？」

そりゃそうだ、恥ずかしすぎて死にそうなんだから。

こくん、と私が頷くと

困ったように、えー、と呟いた。

A「だめ、、なの？」

ずっとこちらに向かっている視線に耐えられず、

和兄と目を合わせる。

和也「そんなかわいい顔されるとだめって言いたくなる。」

真顔でなんてこと言うのよ、、

初めて和兄から可愛いって言われたし。

和也「Aー、やっぱあっちぃ、」

A「だから我慢って、」
和也「ここきて、俺のとなり。」

え、？

和也「なにぼけっとしてんの、ほら。」

戸惑っている私を無理やりベットに引きずり込むと

その上から布団をかけた。

和也「さっきからドキドキしてんでしょ、」

耳元で囁かれた高めの甘い声。

和也「もー我慢できない、、暑いんだもん」

鼓膜に直接響く声に脳が危険信号を出している。

これ以上近づいたらダメなのに、

どんどん、ペースに飲まれていく。