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彼女の部屋に差し込む光は淡くなり、家具は茜色に染まっていた。
外を見ると紅はかすかに青灰や群青を加えたと変化していく。
あれが何色と呼ぶのかすらわからない。
絵の具を混ぜたときに最初だけ見れる色のようで。
一瞬で消え去り違う色へと変化する。
そんなような色だった。
蛍光灯の光で灯りを得ていた彼女は部屋が暗くなったことにも気づいていなかった。
流石に電気をつけようと立ち上がると、ずっと座っていたせいもあり足元がふらついた。
勢いのままにベッドにダイヴする。
クーラーの冷たさを吸収したマットレスは無駄に冷えていた。
その冷たさが火照った躰を落ち着ける。
その心地よさに身を任せ彼女は眠りについた。
外のグラデーションは紺の占める割合が増え、また違った景色のようだった。
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作者名:Rey | 作成日時:2018年8月24日 10時