最強呪術士の最愛の妻

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仙台から1年生トリオが帰った来た日の夜。
釘崎さんから「女子トークがしたい！！」と誘われた。


「……で？急にどうしたの？」
安眠効果のあるカモミールティーに蜂蜜を一匙加えたものを渡しながら尋ねる。
「今日の任務終わった後、ショッピングしてたんです。その時に、虎杖の中学の時の同級生と会って…」
「ふむ……」
話の続きを促せば、【虎杖に彼女ができると思ったら、なんかムカついた】…と。
「若いなぁ…」
「え？」
「まぁ、私の感覚は一般的ではないから、聞き流してくれていいよ」


恋愛そのものに興味を持てなかった。
中学生時代。周りが「サッカー部のキャプテン格好いい」や「バスケ部の先輩が好き」だと話している。
【好き】という感情は必要なのか？結婚など、呪術界の爺様や婆様たちが年の近いもの同士や家の思惑で纏めていくものなのだろう。そう考えていた。
実際、再従兄弟が当時お付き合いしていた彼女と別れ、加茂家の分家の娘と結婚したと聞いたし、父の再従兄弟の娘も今月、狗巻家に嫁ぐようだ。

「呪術士になる……ってのは、私の力の関係上、決定事項だったしね」
「えっと……」
「話が見えないって？」
ニヤリと笑えば、釘崎さんはこくりと小さく頷いた。
「私たちは周囲と違う。力を持っている。だからこそ、命のやり取りの最前線にいる」
「はい」
「……やりたいこと我慢しないで、やったほうがいいでしょ？」
「それってもしかして……」
にんまりと笑う。
「そう。悟さんの受け売り」


「自分が自分であるために、後悔しないでね」


私の考えを変えたくれたのは悟さん。
あぁ、貴方が大好きです。


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