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「あの2人って、喧嘩したこととかあるんですか?」
交流会が終わった翌日、私は真希さんに気になってたことを聞いてみた。
ふわふわした雰囲気の桑島先生と、どうしようもない担任が夫婦であることが不思議でならない。
「ありゃヒデェぞ……」
「酷い?」
げんなりした表情の真希さんに、疑問を投げ掛けると、後ろを指差された。
「桑島先生、ご指名ですよ」
釘崎 野薔薇、命の危機です。
連れて来られたのは、スフレパンケーキが有名なお店。
目の前では、メニューを見て「どれにしようかなー?」とニコニコと楽しそうな桑島先生……
「えっと……」
「釘崎さんはどうする?私はチョコバナナカスタードホイップにしようかなーって」
「ア、季節ノぱんけーきニシマス」
どんな空気でいればいいの!?
「……で?喧嘩するかって?」
注文が終わった途端、話を振られた。
冷や汗が止まらない。
「喧嘩はねー……今もしてる」
「はぁ!?……あ、イヤ……スミマセン………」
まさかの現在進行形!!
「今回の虎杖くんのこと」
あー……虎杖のことね。桑島先生も知らされて無かったんだー…
「学長に知らせてないってあり得ないでしょ!?お前も知ってたなら言えって……当事者は悟さんなのに!誰に知らせていいとか知らないよ!!」
「あー……だから絞められてたんですね」
うん。納得。……おや?桑島先生は、虎杖が生きていることを知っていたと……?……あれ?
注文したパンケーキがきてからは、2人で写真を撮りまくった。
映える!
味も最高………。あのまま田舎にいたら味わえ無かった。
「ありがとうございます……お金出してもらって」
「いいのよー。愚痴聞いてもらったからその分!」
お店を出て、駅へ向かう。
「あ………」
駅前。人混みから頭ひとつ高い白髪が見える。
こちらに気が付いたであろう人物が、やって来る。
「……迎えに来た」
むくれたように呟く声に、いつもの飄々とした態度とは違う子どもっぽさが覗く。
ちらりと隣にいる人物を見ると、呆れたような…けど嬉しさが滲む表情をしていた。
「釘崎さん、今日はお話相手になってくれてありがとう。また明日ね」
ふわりと笑う彼女は、同性から見ても可愛らしい笑顔で、夫の手を取っていた。
「あれは……桑島先生のがベタ惚れだわ…」
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小夜(プロフ) - 通常であれば呪術師と書くのが一般的だと思うのですが、あえて呪術士にされているんですか? (2020年12月7日 17時) (レス) id: 7678b86322 (このIDを非表示/違反報告)
まいにゃん(プロフ) - みさん» ご指摘ありがとうございます! (2020年10月19日 22時) (レス) id: cdb448599a (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - 最新話の貴方が貴女になってます、突然すみません(汗) (2020年10月19日 20時) (レス) id: ecada4069d (このIDを非表示/違反報告)
まいにゃん(プロフ) - 緑茶さん» コメントありがとうございます。子ども……は、今のところ登場予定はありません。一応原作に沿って作っていこうと思っているので。番外編とかで書きたいと思っています。 (2020年9月16日 18時) (レス) id: cdb448599a (このIDを非表示/違反報告)
緑茶 - 面白いです!!五条先生の結婚verが少ないので嬉しいです(泣) 後々、子供とか登場してきたりしますか?個人的には登場して欲しいなぁと、 (2020年9月16日 17時) (レス) id: 4556abf82f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:1204Sixh | 作成日時:2020年9月14日 20時