ep.13 ページ14
目が覚めるとそこは、窓の下。
昨日…いや、今朝かな。
彼と別れたあと、あのまま眠ってしまったのだろうか。
「……夢…？」
首元に触れ夜の事を確かめる。
ネックレスはない、
部屋を確かめるようにぐるりと見まわした。
いつもと変わらない風景
しかし、どうだろう
本棚の下に一冊の本が落ちていた。
その本を拾い上げ表紙を見つめる。
「“シンデレラ”…？」
あの時彼が私の手の甲にキスをおとしたとき…
そう、きっとその時棚にぶつかった拍子に落ちてしまったんだろう。
「…夢じゃ……なかったんだ……」
あらためて感じる。
幸せな時間だった。
Aは本を胸に抱き寄せると、よかったと嬉しさの歓喜を零す
「そうだわ！次に彼が来たときにプレゼントするお菓子、考えなきゃ！」
どんなお菓子なら彼は喜ぶの？
クッキー
チョコレート
アメ？
いや、クッキーはきっと割れてしまう。
チョコレートは溶けてしまうかしら。
アメ？そうね、アメなら長い時間楽しめる。
好きなものくらい聞いておけばよかった。
甘いものが苦手だとか、そういうのないかしら…。
「魔法使いさん…、あなたはなにがすきなの」
考えれば考えるほどもっと知りたい
あなたの名前、あなたの好きなもの、あなたの苦手なもの
もっと知りたい…
それでも、本当はいけないんだ。こんな事
わたしが塔を逃げ出したりなどすれば、ドフラミンゴ様はきっとお怒りになる
あなたと外の世界を見てみたいと願ったシンデレラ
しかし、願いはそう簡単には届かない。
塔の上のシンデレラには悲哀な魔法がかけられているのだから
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しょうこ - テレビアニメワンピースは見てませんけどこの小説を読んでサボっていう男の子キャラこの小説を読んで心も胸矢で射抜かれましたサボ的な王子様に巡り会いたいですね (2016年9月17日 23時) (
レス) id: 69d182fd38 (このIDを非表示/違反報告)
江華 - とてもいい作品でした。塔の上のラプンツェルや、シンデレラ、白雪姫などを使って表現する所に惚れました。 (2016年8月9日 16時) (レス) id: 4b19bd6ebd (このIDを非表示/違反報告)
勇者あああああ(プロフ) - らんさん» コメントありがとうございます。この作品もいよいよ終結に向かって更新を進めていく予定なので、どうぞよろしくお願いします。(-ω-)/ (2016年4月4日 16時) (レス) id: 6264b404ae (このIDを非表示/違反報告)
らん - 1週間まえに読ませていただいてから毎日更新されているかみにくるのがとても楽しみです！続きも楽しみにしています！がんばってください！ (2016年4月4日 15時) (レス) id: d891a46541 (このIDを非表示/違反報告)
龍帝 - ありがとうございます！！(T ^ T) (2015年12月23日 18時) (レス) id: 10db9c188c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：勇者あああああ | 作成日時：2015年10月10日 23時
