S.hort. 1

. ページ8

.

.


コト、とカウンターの後ろの扉が開く音。





iw「ふっか…、」

fk「わ、照、おはよ」

iw「ん、はよ」




ぼーっと騒がしい阿部ちゃんたちをカウンターから見ていると、急に後ろから俺をすっぽり包み込みぎゅう、とハグしてきたやたらでかい男。ふわふわな前髪が首に触れてくすぐったい。






fk「よく寝れた？」

iw「ん、ちょっと、しんどかった」

fk「そっかそっか」

iw「でもふっかがかわいいからだいじょぶ、」

fk「なっ….」




ピアスに少し赤く染めた髪が揺れるこの筋肉質な男は照。さっきも言ったけど俺と一緒にこの事務所に住んでる。



照もこう見えて結構名高い殺し屋で、今は少しメンタルヘラってるけど体は逞しくスキルも桁違いに高い。


昨日は少しハードな仕事だったから今日はずっと寝てたけど目覚めたみたいだ。






鼻を掠める香水と吐息が俺をときめかせる。恋人とかそんなんじゃない、けど、お互いの精神の安定にはお互いが欠かせない。





kj「あれ、照にぃやないですか！随分ラブラブですね！」

sk「およよよ、久しぶり！元気？」

ab「あ、照じゃん、全然姿見せないからてっきり死んだのかと」






するとたちまち騒がしかったフロアは照に視線を注目させた。翔太は寝てるけど。






そういえば照は最近フロアに降りてこなかったような。案件終わってちょっとお疲れ気味だったからなぁ


.

.→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す