【ハイキュー】バレーボールは好きだけど・・・3

第89話 ページ6

(貴方side)



どうやら今は2セット目のようで、山口君と得点板を代わってもらって、清水先輩と二人でつけることになった


どうやら、私が来る前に影山と日向があの速攻をやったらしくて、町内会チームの人達も警戒していた


あの速攻は、凄いからね。仕方ないよね



「次、こいつにトスあげるので全力でブロックしてください」


そう言って日向を指さす影山。

……え、何言ってんの影山


「なんだ、挑発か」

「はい、挑発です
舐めた真似してすみません！」

「面白いな、お前！
いいぞ、その挑発乗ってやる」


影山、馬鹿正直な所あるし、日向にトスあげるんだろうな……


ほんと、何考えてるんだろ



「今のお前は、ただのちょっとジャンプ力があるただの下手くそだ
大黒柱のエースになんかなれない」


影山のその言葉は、たしかにその通りだった


でも、裏を返せばまだまだ伸びしろがあるって事なんだけど、
それでも今は下手くそには変わりない


「でも、オレがいればお前は最強だ！」


あぁ、確かになぁ


今の烏野の一番の武器と言っても過言ではないあの速攻は、影山と日向だからそこできる技

日向が他のセッターとあの速攻をやろうとしても出来ないだろうし、
影山が他のスパイカーとやろうとしてもきっと出来ない


あの2人だからこそ、できた技


だから、あの2人が揃ったら最強って言うことには納得できる




試合は再開し、日向が持ち前の瞬発力でブロックをかわして、点を決めた


「お前はエースじゃないけど、
そのスピードとバネと俺のトスがあればどんなブロックとだって勝負できる

エースって冠がついてなくてもお前はたくさん得点をたたき出して、だから敵はお前をマークして他のスパイカーはお前のお陰で自由になる！エースもだ！ねぇ！！」


「お前の囮があるのと無いのじゃ、俺達の決定率が全然違うんだぞ」


「それでもお前は、今の自分の役割がかっこ悪いと思うのか！」

「思わない！！」


確かに名前はかっこ悪いかもしれないけど、大切なのは名前や肩書きじゃない

チームでの貢献と、役割だからね




その後は、町内会チームの人のサーブで4点取られ、旭さんのスパイクで試合が終了した


日向の攻撃は凄いけど、やっぱレシーブがダメだね……


烏養さんからも、そこを指摘されていた


今度の、合宿でできるだけ延ばせるといいけど

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