5話 ページ7
あれから、オスマンさんにミカエルは出払っているから、ここで待っているといい。と言われ早3日。
…実際は体感時間でしかないのだが。
天国に日が沈むとかの概念無いし。
代わり映えのしない安全な世界。エーミールさんから本を借りたり、オスマンさんのご友人が管理する中庭を散歩したり、シャオロンさんに突然空の旅に連れていかれたり。
退屈では無いが、慣れてしまった。
…危険なことが起こるのは、慣れてきた頃、とはよく言ったものだと思う
今日は、中庭の散歩に来ていた。
いつも通り…ではなく、よく分からない裂け目？のような物があった。
好奇心は猫をも殺す
私はお察しの通り、私はそれに近づきました。危険だと思わなかったのかって？
だって触ってみたかったんだもん！(必死)
そしたら、そこから鱗が着いた鋭い爪の手が伸びてきて…為す術なく連れてかれました。バカの極みでしかない。
ちなみに連れ去った本人は、私を見た瞬間ご満悦になりました。解せぬ
「お、お前がアイツが言ってた人間やんな？それにこの加護…シャオロンたちに随分可愛がられとるんか。
俺からすればちょっと痺れるぐらいにしか感じへんけど。」
ニタニタ笑うその人は、体の至る所に鱗がついて、目は蛇のようだった。
顔の半分を影で隠すほどのくすんだ緑のボロボロのフードが特徴的だった。
「な、俺の事ゾムって、名前で呼んでや。リヴァイアサンは、仮の名前やし、な、ええやろ。お前からすれば減るもんやないし」
「でも、名前大切なんじゃ…」
「何でもええやん、なぁ、早く。早く」
リヴァイアサン、嫉妬の悪魔。悪魔で、いちばん強い。そんな人から睨まれて迫られて、怖気付かないで、我を通せる人はいるのだろうか。
私には、無理だ。
怖すぎる、マモンさん、教えてもらったのにごめんなさい、目の前のあの視線は勝てないです。
「ゾ、ゾム、さん。」
「さん、なんて要らん。天使と同じなんか、誰かと同じなんか俺は嫌や。」
「ゾム………さん。」
結局さんは着いたが、行ったあと顔色を伺うと、これ以上無いほど優越感に満ちたニタリとした笑顔だった。
笑顔まで怖いってどんな顔だよ！？
「…いやぁ、最高の拾いもんやなぁ……お前の名前は？」
「えっと…その。」
「名前が大切なのは、悪魔たちの中だけやぞ。人間の名前は別に関係あらへん」
「そうなんですね…古ヶ崎Aです。」
「Aか、良し！覚えた！」
その少年のような笑顔からは、とても悪魔だとは思えなかった。
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へみおらのりりぃ - すごく面白い！ 更新待ってまーす！ (2022年12月11日 5時) (
レス) @page29 id: 9448ccf0f8 (このIDを非表示/違反報告)
朱蛛(プロフ) - 夢女で悪かったなさん» コメントありがとうございます！ちょっと、色欲は扱いずらくて…( ；∀；)この小説をR指定する訳にもいきませんし…苦肉の策の「色欲＝遊び人」って感じですねᕕ( ᐛ )ᕗそれはそうと、主人公に寄り添って何がしたいんでしょうね？(ˆωˆ ) (2022年12月6日 23時) (レス) id: 0c20be0e3f (このIDを非表示/違反報告)
夢女で悪かったな(プロフ) - 文頭読んだら「全て嘘」って、天使と繋がりあってもやっぱり悪魔してますね。これだからutさんは… ただの私の感想なんですけど、utさんって他の方々と違って遊びとして捉えてる感じがする…？ よくわからないけど一線引いてるって感じがするんですよね…(そこも好き) (2022年12月6日 22時) (レス) @page26 id: 6eeb9ee70c (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 朱蛛さん» お返事ありがとうございます！はい！それで十分ありがたいです！活動頑張ってください！！ (2022年11月27日 23時) (レス) id: 1423256604 (このIDを非表示/違反報告)
朱蛛(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます！そうですね…次回の更新から区別を付けさせて頂きますね( ˙꒳˙ )ゝ既存のは文字数がオーバーしてしまうので…grやtnという感じでも宜しいですか？ご指摘、ありがとうございました！∠( ˙-˙ )／ (2022年11月27日 13時) (レス) id: 0c20be0e3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱蛛 | 作成日時：2022年11月5日 22時
