18話 ページ21
「あ、Aちゃん！探したで〜」
「？オスマンさん、エーミールさん。何かあったんですか？」
「いえ、前に元の世界に帰るなら、ミカエルの許可が必要だと言いましたね。ミカエルさん、帰ってきましたよ。」
「俺らから、Aちゃん帰しても良いか聞いといたから、答え聞きに行こ！」
二人が声をかけてきたと思ったら、オスマンさんに腕を引かれ連行されました。解せぬ。
エーミールさん、微笑ましそうに見てないで助けて！！
連行された先は執務室のような周りとは一風変わった部屋。そこに一際大きな翼を持つ、ガタイのいい天使が、目元に濃いクマを付け、頬杖を着いて待っていた。
「さ、答えは出たんやろな？」
「あの、そのせいで休めてないんですが、それは」
「知らん」
「こいつホンマに天使か……？」
その天使は大きなため息をついた後、椅子から立ち上がりこちらへと歩み寄ってきた。
「話は聞いてる、Aちゃんやろ。俺はミカエル。トントンって呼ばれとるな。まぁ、宜しく。」
「で？」
「あのなぁ！？……はぁ、俺は会ったこと無かったから、他の奴らに聞いて決めようと思って、聞いてきましたよ！寝る間も惜しんでな！！」
ストレスMAXのようで、キレながらオスマンさんの質問に答える。
1回寝かせよ？帰れるとしてもあまりにも可哀想だ。
「結果、帰るのは反対。俺が認めるのは全会一致だけや、聞いた4人全員微妙な反応で、1人は反対。天界は現状承認できん。」
「え、帰れない、んですか…？」
「……そうなるな。」
狐につままれるとはまさにこの事で、驚く。だって、帰れるなら帰ってもらって、元の生活に戻った方が嬉しいんじゃないの？
誰かに気を使うより、仲間内で楽しくやった方がよっぽどいいでしょ？
「…片方は、譲ったんですね。Aさんが、帰りたいなら。と」
「みたいやなぁ……Aちゃん、もう色んなやつの懐に入っとるから、手離したくないんやろ。」
そう言われ、頭を撫でられる。
でも、ショックはショックで。
帰れと、言われると思ってた。
「…まぁ、下界よりはここのが安心やし…。Aが望むなら、ここに居った方が喜ぶヤツは居るけどな。」
「……私は、帰りたいです。どれだけ雑に扱われたとしても、お父さんとお母さんに会いたいから…」
「……なら、先魔界で許可を貰ってくるか？今ならグルさんも帰って来てるし、俺から話を通しとくから」
それに、私は望みをかけて頷いた。
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へみおらのりりぃ - すごく面白い！ 更新待ってまーす！ (2022年12月11日 5時) (
レス) @page29 id: 9448ccf0f8 (このIDを非表示/違反報告)
朱蛛(プロフ) - 夢女で悪かったなさん» コメントありがとうございます！ちょっと、色欲は扱いずらくて…( ；∀；)この小説をR指定する訳にもいきませんし…苦肉の策の「色欲＝遊び人」って感じですねᕕ( ᐛ )ᕗそれはそうと、主人公に寄り添って何がしたいんでしょうね？(ˆωˆ ) (2022年12月6日 23時) (レス) id: 0c20be0e3f (このIDを非表示/違反報告)
夢女で悪かったな(プロフ) - 文頭読んだら「全て嘘」って、天使と繋がりあってもやっぱり悪魔してますね。これだからutさんは… ただの私の感想なんですけど、utさんって他の方々と違って遊びとして捉えてる感じがする…？ よくわからないけど一線引いてるって感じがするんですよね…(そこも好き) (2022年12月6日 22時) (レス) @page26 id: 6eeb9ee70c (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 朱蛛さん» お返事ありがとうございます！はい！それで十分ありがたいです！活動頑張ってください！！ (2022年11月27日 23時) (レス) id: 1423256604 (このIDを非表示/違反報告)
朱蛛(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます！そうですね…次回の更新から区別を付けさせて頂きますね( ˙꒳˙ )ゝ既存のは文字数がオーバーしてしまうので…grやtnという感じでも宜しいですか？ご指摘、ありがとうございました！∠( ˙-˙ )／ (2022年11月27日 13時) (レス) id: 0c20be0e3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱蛛 | 作成日時：2022年11月5日 22時
