とっておきのプロポーズ【志麻】 (ページ12)

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「んじゃ、これは俺から。」

「まーしぃ！おたおめ！！」

「いつもありがとうなー」

「えぇの？こっちこそいつもありがとうな。」

　
それぞれから受け取ったプレゼントを早速開けていく。
うらたんからはおしゃれな小銭入れ、坂田からはこれまたおしゃれな靴。
そしてセンラ君からは腕時計をもらって…何や、みんな身につけるものやな。

　
「みんな実用的やなぁ…早速使わせてもらうわ！」

「あ、よかった。俺等みんなかぶらなかったで！」

「え、そんな心配あったん？」

「何買った？って聞いた時に皆身につけるモノとしか言わんかったからー」

「な、なるほど……」

　
Aからのプレゼントもそうやったな。
俺も、自分がしようと思ってることが近づいてきて緊張してきたわ……
緊張を誤魔化すためにお酒を飲むが、あまり飲みすぎては逆効果やからなぁ……

　
「おいコラお前ら！また飲み始めてんじゃねーよ！！」

「えー？」

「えぇやん！」

「ったく……もう少ししたら帰るからな！」

「「はーい！！」」

すっかり酔いの回った坂田とセンラ君。
Aはそれを見て笑っていた。

　
「ふふっ楽しそうだなー。」

「大変やけどな。主にうらたんが。」

「だったら見てないで少しは助けてくれよ……」

「坂田止めるくらいならいつでも……？」

「お、いいこときいた。」

　
そんなこんなでお酒や料理を飲み食いして、ほとんどなくなったころ…時間は22時を過ぎようとしていた。

　
「んじゃ、そろそろか……坂田ーセンラー、帰るぞ！！」

「ふぇ…俺もう飲めないで…」

「センラもー…」

「飲むんじゃねぇ帰るんだよ！カップル邪魔すんじゃねぇ！」

「「へい……」」

　
うらたんの一言で帰る支度をしている2人。
ホンマこういうとこ気を効かせてくれるうらたん好きやわぁ…。

　
「A。」

「ん？」

「3人下まで送ってこ、暖かいカッコしてき。」

「そうだね！」

　
そう言って彼女に支度をさせている間に、鞄に忍ばせていた紙袋から小さい箱を取り出し
上着のポケットの中に忍ばせておいた。

　

「決めろよ、まーしぃ。」

「何かめっちゃ緊張してきたわ…」

「大丈夫だって！」

「ん、頑張るわ。」

　
うらたんの激励を受けて、決意を新たにする。
その後、暖かい格好したAが部屋から出てきた。

　
「んじゃ、帰るぞー」

「Aー！ごちそうさま！」

「料理、めっちゃ美味しかったわ。」

「いえいえ！」