2人が出張で帰れない日の話�� ページ13
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「…蓮くん…」
Aは蕩けたような目で蓮を見つめた。
蓮もすっかり取り込まれたように
その目を見つめ返した。
「…波音さん。」
「…マスター、大丈夫。
番犬がもうすぐ来ますよ。」
立ち上がった波音は目を三日月型にして笑うと
VIPルームのドアを開けた。
2人の顔がキス出来るほど近付いた時
Aは後ろから体を抱えられた。
「はい、そこまでなー??」
「…ったく、油断も隙もねぇな。蓮。」
足音も立てずにいきなり聞こえた
声の主によって蓮の顔はソファに
押し付けられるように横を向いていた。
「…だれ…??」
「んー??
Aチャンの大好きな蘭チャンだけど??」
「…俺もいるから。」
Aは首を反らして自分を
抱き抱える蘭を見つめた。
その目はどこか冷たい。
蘭は咄嗟にヤバいと冷や汗をかいた。
「…蘭くん、離して??」
言われた通りそっと手を離すと
Aはその胸に頬を寄せるように抱き着いた。
しばらく無言。
「…Aチャン??」
蘭の胸から顔を離したAは口を開く。
「…蘭くん退場。臭い」
「…え…」
パッと手を離して蓮を抑えつける竜胆に
抱きつくと同じように頬を寄せた。
「…A??」
「…竜胆くんも退場。」
Aは腰に手を当ててそう言い放った。
「…は??」
「…何でそんな匂い付けたまま
わたしに会いに来るの??
やっぱり、わたしよりいいな
可愛いって思ったんでしょ。
だったらそう言ってよ。」
「いや、ちょっと待って…
俺ら最終で帰ってきたトコだから…」
竜胆は必死にを宥めようと
手をワタワタ動かすも、その度に
Aの鼻に香水の匂いが香った。
綺麗な顔を顰めたAは波音に抱き着いた。
「…やだ、他の女のコの匂いプンプンする…
波音ちゃん、もう追い出して…」
Aがそう言うのを聞いて
波音は手を叩いて笑った。
「…すいませーん、うちのAは
自分の男がよその女の匂いしたまま
来たのにご立腹なんでお帰りください。
シャワーでも浴びてちゃんと着替えたら
お迎えに来てあげてほしいです。」
蘭と竜胆は口を曲げた。
それを見た上で笑うと追い打ちを掛けた。
「嫌われてもいいなら
別にあたしはいいんですけどね。」
「すぐ戻って来るからうちのAチャン
悪さしないように見ててなー??」
「悪ぃ、波音ちゃん…」
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むちょ - とってもとってもとっても素敵なお話でした！！一気に読んでしまいました('ω')3人で幸せでとっても良きでした！ (12月14日 17時) (
レス) @page2 id: a1b97b3e35 (このIDを非表示/違反報告)
YUMi(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます!!そう言って頂けると嬉しいです(◍•ᴗ•◍)わたしも書きながらニヤニヤしてます笑 (2023年2月20日 5時) (レス) id: 85b1561d95 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです‼️ニヤニヤしながら読んじゃいました！ (2023年2月19日 1時) (レス) @page19 id: ac76470a3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YUMi | 作成日時：2023年1月19日 17時
