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「俺ら反社だから普通のヤツらみてぇに
 籍も入れてやれないけど…
 死ぬまでAチャンだけ愛してっから」



「俺も。Aと兄ちゃんと3人で
 死ぬまでいられたら、それでいいから。」



「わたしだってそうだよ。
 2人に出会えたからそう思えた。ありがとう。」




蘭と竜胆と、しっかり目を合わせた
Aが微笑むとその目尻から涙が流れた。




「神さまってのは昔から信じてねぇから
 場所だけ借りて3人で誓おうぜ。」



「俺らにピッタリじゃん。」




そう言い、2人でAの左薬指に指輪を嵌めた。


2人の左薬指にはAがそれぞれ指輪を嵌めた。




「蘭チャンのことこんなに夢中にさせた
 責任はちゃんととってもらうかんなー??」



「もうA以外なんかじゃ満足出来ねぇし。」



「ホントにしょうもないね、わたしたち。」




Aは涙を拭いた。




「神聖な賛美歌も、甘すぎるラブソングも
 わたしたちには似合わないから…


 ふざけたポップソングで死ぬまで
 わたしたちだけの愛歌ってようね??」



「それ、最高じゃん。」



「やっぱAチャンだよなー。」




そして誓いのキスをした。




「幸せにしてもらいなよ!!A。」



「2人に愛想尽かしたら
 僕がいるから安心してね。」



「灰谷兄弟にやる祝儀はねぇから
 とりあえずこれ貰っといてな。」



「Aさん、おめでとうございます。」





お母さん、わたしやっと
恋に生きた気持ちがわかったかもしれない。



お兄ちゃん、体と命を張って
わたしのこと助けてくれてありがとう。



お兄ちゃん以外で初めて好きな人が出来たの。



きっとこれからわたしのこと守ってくれる
そんな素敵な人たちだよ。



わたし、今まで自分の人生なんて
こんなもんとか決めつけてた。



でも夢中で生きてきた中で
こんな幸せに思える瞬間があるんだって知った。




それも2人がわたしを愛してくれたから。




今まで1人で歌ってきた薄っぺらい愛は
2人のおかげで初めてちゃんと中身の
あるものに変われるんだって…




これからは他の誰に何て言われても
わたしたちだけの愛を歌うんだ。



誰に理解されなくてもいい。



自分本位で性格破綻者のわたしが
唯一上手に歌える、ポップソングなんだから。





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むちょ - とってもとってもとっても素敵なお話でした!!一気に読んでしまいました('ω')3人で幸せでとっても良きでした! (12月14日 17時) (レス) @page2 id: a1b97b3e35 (このIDを非表示/違反報告)
YUMi(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます!!そう言って頂けると嬉しいです(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)わたしも書きながらニヤニヤしてます笑 (2023年2月20日 5時) (レス) id: 85b1561d95 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです‼️ニヤニヤしながら読んじゃいました! (2023年2月19日 1時) (レス) @page19 id: ac76470a3b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:YUMi | 作成日時:2023年1月19日 17時

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