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マスターは波音からスマホを受け取ると話した。
「先日はご来店ありがとうございます。」
『あぁ。そんで??』
「今からお時間はいかがですか??」
『…わかった。すぐそっち行くわ。
マスター、波音チャンのこと頼むなー。』
「かしこまりました。どうかお気をつけて。」
マスターは電話を切ると涙を浮かべた波音の顔をそっと拭った。
「…大丈夫ですよ。私たちのよく知る
Aさんはあの頃の強いフリをした
女性ではありません。」
「でもっ…また何もしてあげられなかった…
次に何かあったら、絶対にAの
助けになるって思ってたのにっ…」
波音の様子にマスターも眉を下げた。
「…Aさんは、私たちの身に危険が
及んでまでそれをすることを望みません。
少なくとも、そういう女性であると私は
思っています。蘭さんと考えましょう。」
マスターの言葉に頷いた波音はギュッと掌に残されたカギを握りしめた。
「…A、ごめんね…」
バーを出たAは男と近場のホテルに入った。
何も疚しいことなどない。
この男は、Aの母親の弟で叔父にあたる。
誰にも話を聞かれないように密室に来たのだ。
ソファに腰を下ろしてタバコに火を点けたAは立ったまま腕を組む叔父を見やった。
「…今度はわたしに何させるつもりなの??」
「安心しろよ??もう美人局なんてやらせねぇから。
時代遅れだからな。」
そう言った叔父は胸元から1枚の紙を取り出した。
「ここにはお前がこれから金を
巻き上げるヤツらのリストがある。」
「方法は??」
「コイツらと寝るだけだ。」
「…それだけ??」
「コイツらは懐にごっそり
金を持ったヤツらばっかりでなぁ。
その辺の女には目もくれねぇが、
お前ほどの女となれば話は別だ。
かなりの額の大金を叩いてでも
お前をモノにしようとするだろう。」
「この人たちからお金を取るのが目的なの??」
「そういうことだ。俺のいる組織と
金のやりとりをしたっていう事実を作る。
コイツらから金を出させることに意味がある。
このリストにあるヤツらと寝て、それ相応の
金を巻き上げれば俺も幹部の地位に落ち着く。
そうなりゃお前には金輪際、関わらねぇよ。」
「…その話、ホントに信用していいの??」
「あぁ、いいぜ??」
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YUMi(プロフ) - ゆんこさん» ゆんこさん、新作見てもらえて嬉しいです!!期待に添えるように頑張ります(◔‿◔)性格悪めは書いてて楽しいです笑 (2022年11月13日 16時) (
レス) @page4 id: 85b1561d95 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんこ - 新作待ってました！性格悪い夢主ちゃんいいですね！！これから楽しみにしてます！無理をなさらず頑張ってください！！ (2022年11月12日 22時) (レス) @page2 id: 8a5959758c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YUMi | 作成日時：2022年11月12日 18時
