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「完璧です。」



「あすかちゃん仕事早すぎー。笑」




Aはあすかを突っついて笑うと立ち上がった。




「私、下で待ってますからね。」



「うん、よろしくね。」




笑い合ってそれぞれテーブルに向かった。


あすかは波音に続くNo.2で、少し若いが気遣いの出来る子だった。


VIPルームに向かう途中もAは一卓ずつ、丁寧に挨拶をして階段を上がった。




「お待たせしました。」



「おー、Aチャンやっと来たわ。
 チャイナヤバいな。可愛いー。」




上機嫌な蘭は上から下まで眺めると口端を上げてそう言った。


波音と蘭を挟むように腰を下ろしたAは笑った。




「蘭くん、波音ちゃんは落とせそう??」



「あー、無理だな。」



「ふふっ。あたしはこういう辺鄙な所が
 合ってるので六本木でなんて働けないですよ。」



「んなことねぇだろー??それは謙遜しすぎだわ。」



「さすがの蘭くんでもフラれちゃったねー。」



「ホントにそれな。
 Aチャンにもフラれて2連敗だわ。


 てか、波音チャンも顔面偏差値ヤバいな。
 ここ嬢いねぇって言う割にかなり顔面強くね??」



「褒めてもらえて嬉しいです、お兄さん。」



「そのお兄さんてウケるんだけど。」



「何かもう通称お兄さんで通ってるんで。」



「2人して竜胆寄り過ぎねぇか??
 蘭チャンかなりアウェーなんだけど。」



「そりゃあねぇ??波音ちゃん。」



「ねー??A。
 竜胆くん何か歳上なのに可愛く見えるから弟属性
 っていいかもって最近思ったんですよねー。」



「甘やかすのも絶妙に上手だし。」



「そんなん言ったら蘭チャンだって
 負けてねぇけどなー??」



「蘭くんの甘やかしは
 人間がダメになるヤツじゃん。」



「何か依存させそうですよね。
 縋られたらバッサリ切るみたいな??」



「波音チャン正ー解。」



「ホントにクズだー。」



「お兄さんホント面白いですね!!
 すみませんけどあたし1度抜けますね。
 また空いたらここ来るんで。」



「おー。待ってるなぁ。」




蘭に手を振って見送られた波音は微笑んで退室すると本指のテーブルに向かった。




「波音ちゃんいいでしょ??
 綺麗だし、優しいし、しっかりしてるから
 昔から頼れるんだよねー。」



「あれは想像以上のいい女だわ。
 マジで蘭チャンとこの管轄来ねぇかな。


 てかここの店って後ろにヤクザとか
 暴力団ついてねぇの??」




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YUMi(プロフ) - ゆんこさん» ゆんこさん、新作見てもらえて嬉しいです!!期待に添えるように頑張ります(⁠◔⁠‿⁠◔⁠)性格悪めは書いてて楽しいです笑 (2022年11月13日 16時) (レス) @page4 id: 85b1561d95 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんこ - 新作待ってました!性格悪い夢主ちゃんいいですね!!これから楽しみにしてます!無理をなさらず頑張ってください!! (2022年11月12日 22時) (レス) @page2 id: 8a5959758c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:YUMi | 作成日時:2022年11月12日 18時

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