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そう言うAに思わず項垂れた蘭は口を尖らせた。
「…よーくわかったわ。Aチャン、
そもそも俺のこと男として見てねぇんだろ。」
今度はAが首を傾げる。
「え、顔は女のコみたいに綺麗だけど
どっから見ても男のコじゃん。」
蘭は何とも言えない顔をしたが、妙に腑に落ちたのか頷くと残っていたビールを流し込んだ。
腕時計を確認すると時刻は間もなく21時を指すところだった。
「そろそろ行くかー??」
「うん、丁度いいね。」
頷いたAはビールを飲んで立ち上がった。
蘭はカードで会計を済ませると車を停めた駐車場に歩いた。
すると部下が1人待機していて頭を下げた。
蘭はカギを部下に渡すとAの手を引いて後部座席に乗った。
「店の場所教えてやって。」
「ここなんですけど。」
「わかりました。」
スマホで住所を見せると頷いた部下によって車は走り出した。
道も空いていて15分もすると店の前に着いた。
車を降りた蘭は家に車置いといてなーと声を掛けるとAの肩を抱いた。
場所に合うように控えめにライトの光るキャバクラの入口に『本日A出勤します』と手書きのボードを見つけた蘭は笑った。
「…へぇ。スゲェじゃん。」
「もっとスゴいのはこの後だよー。」
にこにこ笑ったAは入口にいる黒服に微笑んだ。
「おはよう。同伴のお客さま連れてきたよ。」
「おはようございます、Aさん。
いらっしゃいませ、灰谷さま。お待ちして
おりました。VIPルームご案内します!!」
元気のいい声でそう言い歩く黒服に2人は続いた。
「お客さま、VIPルームにご案内します。」
Aの声がすると1階のテーブルに既にいた客たちが声を上げた。
『今日は同伴だったんだね』
『Aちゃん待ってたよ』
『今日もVIP行っちゃうのかぁ』
などと盛り上がる客に微笑んだAは手を振った。
「いつもありがとうございます。
あとでご挨拶に行きますねー。」
手を振っただけでうっとりと嬉しそうにする客を蘭は見ていた。
これは想像以上。
Aは自分の連れて来た客だと示すように蘭の腕にその細い腕を絡めて、VIPルームの階段を上がった。
蘭を座らせておしぼりと灰皿を渡すと蘭の酒の用意と指名の確認を黒服に頼んだ。
「蘭くん、着替えてくるからとりあえず飲んでて
くれる??女のコ適当に誰かつけよっか??」
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YUMi(プロフ) - ゆんこさん» ゆんこさん、新作見てもらえて嬉しいです!!期待に添えるように頑張ります(◔‿◔)性格悪めは書いてて楽しいです笑 (2022年11月13日 16時) (
レス) @page4 id: 85b1561d95 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんこ - 新作待ってました！性格悪い夢主ちゃんいいですね！！これから楽しみにしてます！無理をなさらず頑張ってください！！ (2022年11月12日 22時) (レス) @page2 id: 8a5959758c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YUMi | 作成日時：2022年11月12日 18時
