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蘭は何てことないようにそう言ったが、少し考えて苦い顔をした。
「…あー、ダメだな。絶対最初に蘭さんが
シてくれたらとか条件付けられるわ。」
「…確かに。」
「仕事ねぇ日はなるべく顔出すようにすっかー。」
「いいんじゃね。」
「竜胆も行くよなー??」
聞いている割には有無を言わせない雰囲気の蘭に竜胆は渋々頷いた。
「…わかったよ。」
蘭は満足そうに笑うと鼻唄を歌いながらシャワーを浴びに行った。
竜胆はスーツを脱ぐとさっき蘭に言われた右手にそっと鼻を寄せた。
すると確かにあまり嗅いだことのないが、好ましい系統の匂いがした。
無性に気になって竜胆はトーク画面を開いていた。
『香水何使ってんの??』
中々既読にならずにスマホを伏せると竜胆は買ってきたワインを開けた。
ウィスキーもそうだったが、中々のランクの酒を扱っているようだ。
「竜胆飲んでるし。俺にも頂戴ー。」
シャワーを浴びた蘭はグラスを持って竜胆の隣に座った。ワインを注いでやり、乾杯した。
Aはマンションに帰るとシャワーを浴びてリビングに行くと、クラゲの水槽を見てミネラルウォーターを飲んだ。
「はぁ。今日も生きてるなー、わたし。感謝だ。」
ランプの光るスマホに気付き、ディスプレイを見ると竜胆からのLINEでAはクスクスと笑った。
「興味津々だねぇ、竜胆くん。質問ばっかり。」
『ナイショ。竜胆くんに教える程
高い香水使ってるわけじゃないもーん。
薄っすら香ってわたしのこと思い出した??笑』
AのLINEを見た竜胆は口元に小さく笑みを浮かべていた。
『ちょっと思い出してたわ』
『かぁいいね、竜胆くん』
Aからクラゲの写真が送られてきた。
『マジでクラゲ好きなのな』
『だーいすき』
『何考えてるかわかんねぇじゃん』
ポンポンとトークを送って竜胆は横から向けられる視線に顔を上げた。
「…何、兄ちゃん。」
「そんなに隠されると
気になっちまうんだよなー、兄チャン。」
「何でもないって。」
そう言った竜胆は立ち上がってシャワーを浴びに行った。
蘭はテーブルに置いていかれたスマホを見つめながらワインを飲んだ。
「竜胆が夢中になるなんてどんな女だろうなぁ??」
好奇心を全面に出した目を楽しげに細めた。
Aはまた水槽の前に横になると見つめているうちに眠りに落ちていた。
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YUMi(プロフ) - ゆんこさん» ゆんこさん、新作見てもらえて嬉しいです!!期待に添えるように頑張ります(◔‿◔)性格悪めは書いてて楽しいです笑 (2022年11月13日 16時) (
レス) @page4 id: 85b1561d95 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんこ - 新作待ってました！性格悪い夢主ちゃんいいですね！！これから楽しみにしてます！無理をなさらず頑張ってください！！ (2022年11月12日 22時) (レス) @page2 id: 8a5959758c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YUMi | 作成日時：2022年11月12日 18時
