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すっかり綺麗なオードブルが出来上がる。

鶏ささみときゅうりを塩ダレで和えた
さっぱりおつまみや餃子なども出来上がり
ちょこちょこ小皿で慶三に渡してやる。



「あとはオムライスとケーキだね!!」


「ホットケーキミックスで作れるの??」


「そうだよー。今日は細長い棒状の
 ショートケーキ作ってみようか。
 切るのも簡単だし。」


「うん!!」



エマに教えながらケーキを作り始める。



「そうしてるとホントの姉妹みてぇだな。」


「ウチもゆみちゃんにお姉ちゃんに
 なって欲しいけど、真にぃじゃねぇ…」



渋い顔をするエマに
ゆみも慶三も笑い声を上げた。



「真はいい男なのに勿体ねぇんだよな。」


「そうだよ??
 真ちゃんはカッコいいんだから。」


「でもゆみちゃんの好きな人は
 真にぃじゃないんでしょ??」


「男の人としては、違うかな。
 でも真ちゃんのこと大好きだよ!!」


「何がダメなんだろ…??」


「ダメとかそういうのじゃないんだ。
 きっと真ちゃんにはわたしじゃない、
 運命の人がいるんだよ。

 それにカッコいい服買って来たんだー!!
 後で着替えて見せてもらおうね??」


「たのしみ!!」



焼き上がったスポンジを切って苺と生クリームを
挟み、周りに残りの生クリームを塗る。

上にも苺を飾ると中々の出来栄え。



「スゴい!!
 お店で売ってるのと変わんないよ!!」


「ね??
 ホットケーキミックス使うと簡単なんだ。」


「オムライスはウチに任せて!!
 マイキーに散々作らされてるから得意なの。」


「じゃあお願いするね。」



残りはエマにお願いして、慶三の向かいに座る。



「アイツら遅ぇな。
 そろそろ帰って来んのか??」


「さすがに3人もいるんだから大丈夫でしょ。
 のんびり待ってよ??」


「そうだな。」



慶三と2人でいることも中々ないため
たくさん話をすることが出来た。

見た目はゴツい慶三だが普段は穏やかで
聞き上手なところがあり何でも話せてしまう。

2本目のビールを飲み終える頃には
玄関口が騒がしくなる。



「帰って来たな。」


「ね。随分ゆっくりしてたみたい。」


「料理も出来たよ!!」


「じゃあ向こうのテーブルに運ぼうか。」



3人で料理や小皿、お箸にソースなどの
調味料を広間に運ぶと玄関が開いた。



「「「ただいま。」」」


「「「おかえり。」」」


「うわ、スゲェ!!」


「早く手洗って来てね??」



目を輝かせる万次郎を先頭に洗面所に向かった。




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作者名:YUMi | 作成日時:2023年12月12日 16時

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