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「アイツらはそういうとこあるから仕方ねぇ。
 灰谷兄弟はAと会ったってことか??」





そんな話をしている時に
三ツ谷のスマホにLINEが届いた。



静かにそれを確認すると思わず声を上げていた。





「はぁっ!?マジかよ。
 …悪ぃみんな、ちょっと電話かける。
 スピーカーにするから静かにしててくれ。」





三ツ谷はスマホを操作して
電話を掛けるとスピーカーにした。


4回目のコールで相手が電話に出た。




『もしもーし、三ツ谷おはよー??』



「おう、灰谷兄。さっきのLINEなんだよ。」



『あー、あれ??もしかしてみんな勢揃い??


 じゃあいいこと教えてあげるわ。


 お前らが血眼で探してる姫さん、
 俺たちが先に見つけちった。』



「説明。」



『俺ら今、アメリカのど田舎に撮影で来てんの。


 自然豊かなメッチャ小さな田舎街。


 その街に余命僅かのバアさんと一緒に
 お探しのA住んでるよ。』



「Aはどうしてる??」



『んー、どうもしてねぇよ。
 最後に会った時のまんま。


 いや、あん時より綺麗になってたなぁー。


 んでそのバアさんと住みながら
 街に一軒だけある酒場で毎晩ピアノ弾いて
 歌うたったり、お店手伝ってんだと。


 別にAは調子悪いとか
 そんなんじゃねぇみたいだけど。』



「お前らのことちゃんとわかってた??」



『そりゃもちろん。
 俺らとAの仲だしぃ??


 でもマジでお前ら心配しなくて大丈夫じゃね??


 何か今は事情があるみたいで、
 ここに1年くらいいるみたいだけど
 やること済んだら帰国するって言ってた。


 だから俺らもこっちでしばらく仕事して
 一緒に帰るかーって話昨日したばっかだし。』



「そっか。ありがとな。
 また何かわかったら連絡してくれ。」



『しょうがねぇなぁ。


 そういやアイツ、スマホ壊れてから
 買い直してなくて連絡くれても
 返せないっつってたわ。


 だから放っといていいよ。
 俺らしばらく一緒にいるつもりだからさー。』



「…わかった。またな。」



『じゃあなー。』




 
三ツ谷は電話を切るとふぅと息を吐いて


LINEで送られてきた画像をみんなに送った。


1枚はAが
ピアノを弾きながら歌っているところ


2枚目はニコニコ笑う
Aの頬にキスをする灰谷兄弟の写真。


2枚目を見た瞬間の殺気立つ面々。


リアクションがほとんど同じなのはご愛嬌。


Aセコムなので。笑






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作者名:YUMi | 作成日時:2022年7月23日 12時

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