First love. ( Takahiro Hamada ) 2

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文化祭の準備もいよいよ大詰め







今日の放課後は、初めて衣装を着ての通し練習だった






「Aちゃんめっちゃ似合ってる！かわいい！」







「かわいーねAちゃん！」







「そ、かな…ありがとう」







衣装さんに着せられた白雪姫のドレス








色んな人が褒めてくれるから恥ずかしくて







でも似合ってるならよかったって、ちょっと安心した







「ちょっと待って、望くんイケメンすぎ！！！」








背後から聞こえた声に振り返れば







ばしっと王子様衣装を着こなした望の姿







やっぱり背が高いしイケメンだなあ






思わず感心してしまえば、じーっと望がこっちを見てきた









あ「…え、






変、かな？」







望「…え！？あ、いや、








その、似合ってる…」







あ「本当！？ありがとう！







望もかっこいいよ！」







心なしか望もちょっと照れてて









なんだ、かわいいとこあるじゃんね









神「よし、着替え終わったし







一回通して見ますか！」








そして通し練習スタート







セリフ覚えてるかすごく不安だったけど、頑張った甲斐あってそれほどつまずくこともなくて一安心







「美味しそうな林檎ね、頂きます！」








おばあさんから受け取った林檎を食べて倒れれば、いよいよ望との最後のシーン







用意してもらった棺みたいなのに横になって、緊張しながら望を待った









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望「なんて美しい姫様だろう…」









望の声にフラッシュバックするたかちゃんのこと









うっすらと目を開ければ、近づいてくる望の顔








え、ちょっと近くない！？ってところで寸止めされて







キスシーン、本当にしてはないけどそれだけで周りの女子がものすごい歓声をあげたんだ









望「私と結婚してください」








あ「はいっ」









神「カーット！






2人ともばっちり！最高やで！」









神ちゃんからのお褒めの言葉も頂けて、ホッと胸をなでおろす








よかった、ちゃんと出来てた









あ「本番も頑張ろうね！」









望「おん」








本番まであと３日







たかちゃんは、来てくれるかな？

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