20 龍に従う ページ22
市販の薬を飲んでマスクして。
昨日よりは楽だけどなかなかしんどい通学だった。
「A、昨日仁さんから空気清浄機が送られたでしょ？お礼は言ったの？」
「今から行こうとしてんのよ。私だってあの人に何かお願いするときは臓器捧げるって気持ちだけはあるんだから。気持ちだけだけど。」
「それから、根菜を煮る時のポイントそっちの後輩に聞いといて。」
あ、昨日の煮物美味しかったのかな。
もしくは仁さんが美味しそうに食べるから作りかた知りたいやつだな。
「藤岡家秘伝の出汁は無理でも料理のコツなら教えてくれそうだしね。ってことで3年の教室行ってきまーす。」
3年の教室の廊下を通ると特進生ってこともあってヒソヒソされる。
まあ、今の2年も含めこのフロアのほとんどの人が去年からの私を知ってるから無理もないだろうけど。
「A。3年のフロアに何か用か？」
「！！？じ、仁さん。」
てっきり教室にいるものだと思ってたから後ろから声をかけられるのは驚いた。
「すまない。背後から声をかけて驚かせたな。」
やめて〜謝んないで〜
「あの、昨日はお心遣いありがとうございました。千鶴からは午後の授業休んだこと聞いてると思いますけど今日は大丈夫ですから。」
「ふっ、わざわざ礼を言いに来てくれたのか。体調管理も出来ん者は捨て置いて行くが今のお前を手放すのは惜しいからな。」
ああ、神様仏様仁様。
白寮のほんわかファミリアが常に羨ましいけど私には黒寮が合ってるんだろうなってつくづく思う。
私を引っ張ってくれるのは私よりも強い人じゃないと納得できないから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 28人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サクサクプリンsakuya(プロフ) - さちこさん» 時雨くん私も好きですね笑 でもイチオシは獅子丸と新兎です！ (2018年11月13日 1時) (
レス) id: 414fad58e0 (このIDを非表示/違反報告)
さちこ(プロフ) - サクサクプリンsakuyaさん» そうなんですね…推しは時雨と千鶴です！ (2018年11月12日 18時) (レス) id: 96e6abc0a8 (このIDを非表示/違反報告)
サクサクプリンsakuya(プロフ) - さちこさん» ぎゃぁぁあ 私Twitterやってませんンン！ところで推しキャラだれですか？ (2018年11月10日 23時) (レス) id: 414fad58e0 (このIDを非表示/違反報告)
さちこ(プロフ) - サクサクプリンsakuyaさん» 語りましょう笑Twitterやってみえたら是非フォローしてください！小説の概要にユザネ載せときます。 (2018年11月10日 17時) (レス) id: 96e6abc0a8 (このIDを非表示/違反報告)
サクサクプリンsakuya(プロフ) - さちこさん» 吐き出すって表現凄いですね？！笑 なら語りませんか？ (2018年11月10日 0時) (レス) id: 414fad58e0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さちこ | 作成日時：2018年10月26日 21時
