夢見る歌うたい【DREAM!ng】 (ページ13)

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11 噂をすればなんとやらページ13

「そんなに美味しいなら俺も食べてみたいな。Aさんの後輩のご飯。」

「私も。」

「それじゃあさくらちゃんが大変じゃん。」

さくらちゃんのご飯の美味しさをみんなに伝えることができれば魅力にも繋がるとは思うけど。

「それじゃあSNSにレシピを掲載するのはどうですか？料亭の味とまでは言いませんが手軽にできるお菓子とかおかずとか。俺もそういうのでしたら興味あります。」

「すごく良い考え！！ありがとう、時雨。」

でもそれって料理する人は興味あるけど私みたいに食べたい人もいるよね…

「私も良いこと思いついたしちょっとさくらちゃんに相談してみよ。」

「ねえ、あれってその後輩の子じゃ無い？あと黒寮の1年と柳のとこの。」

「ほんとだ。」

紫音が指す方を見ると一年特進の3人が教室の入り口で立っている。

「さくらちゃん私らの教室に何か用事？」

「あ、先輩！ウチお弁当にお箸つけ忘れてました。コレ。」

そう言って渡してくれたちりめん素材の箸袋。

「食堂で食べるからお箸借りれるのに…わざわざありがとね。」

「いえ！あと、新兎君が生徒会の方に用があるみたいなんですけど誰かいてはりますか？」

「やっほ～さくらチャン久しぶり～」

「巳影さん！お久しぶりです！」

「時雨、1年生が呼んでる。」

「いや、俺がきたじゃん…」

チャラついた生徒会役員に聞いてもなんて答えるかわかんないし時雨を呼んだ方がいいに決まってる。

「え、さくらちゃん巳影と仲良いの？」

「出身が同じ京都やし、うちの店に来ることもあったのでそれで。」

「何Aチャン嫉妬？」

ニヤニヤと問いかけて来る巳影に少し腹が立ったからさくらちゃんには見えないように足を蹴ってやった。