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イブの天気は、やはり雪だった。
だが、空気は乾いていて、昼からは晴れそうだ。
潤「翔さーん...！」
「あれ、松潤？どうした」
慌てて走ってきた松潤。
どうしたんだ？
潤「緊急事態だ...！」
「緊急事態！？」
潤「殺人罪で取り調べしてたやつが...逃げやがった！」
「マジか！...警察署から出たのか！？」
潤「...あぁ」
ピリッと、空気が張りつめた。
署内ならまだしも...外に出たとなると......。
犯罪者が、一般人を傷つける可能性が高い...。
「分かった。俺らも向かおう」
潤「了解」
そして、警察署を出た。
その後、捜索を続けたが、見つからなかった。
「くそっ！どこいった...！」
捜査官総動員で、捜索を続ける。
あれから、結構な時間が過ぎた。
もう、遠くへ行ってしまったのか？
ポタッと、頬に雨が落ちた。
「雨だ......」
だが、空は晴れている。
夕立か。
遠くの方で、うっすらと月が見える。
「明日までに...見つけないと......」
明日は、用事が入っているんだ。
殺人犯なんかで、クリスマスを台無しにできるかよ。
捜『こちら、北方面！犯人を捕らえました！』
耳に着けたイヤホンから、歓喜の声が聞こえてきた。
「よかった...！」
潤「これで、帰れるな」
「あぁ......助かったよ」
警察署に一旦戻り、すぐに支度をして、また出た。
月は、まだ見えている。
彼が歌うのは、月が出ている日ということが分かった。
だから、月が見えない雨の日や曇りの日は歌わないんだ。
それが、なぜだかは分からないが。
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作者名：＊蒼風＊ | 作成日時：2015年3月26日 20時
