月のメロディー〈O×S〉 (ページ5)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:40,559 hit

＊5＊ページ5

例の事件が起こることなく、平凡な日々が続いている......わけもなく。

他の事件で、一杯一杯だった。

彼のことなんか、頭にはなかった。

　「で、名前は？」

犯「知ってんだろー」

　「んんっ......なんで、殺人なんかしたんだ？」

犯「さぁ...？なんとなく？」

......腹立ってくる...。

でも、冷静に対象しなければ...。

潤「なんとなくで、人を殺したのか？」

腕を組ながら、壁に寄りかかっているのは、松本潤。

今日の取り調べのペアとして、選んだ。

犯「うん、そー。案外、あっさりだったよ」

愉快そうに笑っている、こいつの顔面を殴りたい......。

俺がこんなに殺気立っているのだから、松潤は相当なものだろう。

隣からメラメラとした殺気が、ビンビン伝わってくる。

　「これは、自白として受け取っていいんだな？」

犯「どうぞー。でも、裁判では負けないと思うがねぇー」

また、ケラケラと笑い出した。

こいつの父親は、相当な権力を持っているらしい。

直接、警察の上層部に来るかもな...。

取り調べ室を出た瞬間に、松潤が壁を思いっきり殴った。

潤「あー...！腹立つ！」

　「まぁまぁ......」

松潤とは別れ、鑑識の方へ顔を出すことにした。

裁判に勝つため、証拠を揃えないと。

じゃないと...被害者とその遺族が可愛そうだ。

今日も、疲れが溜まる仕事だった。